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美容皮膚医学BEAUTY 第42号(Vol.5 No.5, 2022)

A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%)
ISBNコード:978-4-287-91042-9

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特集●白斑―病態の理解と最新治療―

企画編集/片山一朗
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 白斑はありふれた疾患ではあるが,顔面,頸部,手背などの病変では患者のQOL低下に及ぼす影響は大きく,患者の治療に対する要求度は高い.近年,白斑のあらたな病因論に基づいた治療法,治療薬の開発が世界的に進められており,基礎研究も日進月歩で進んでいるが,日常診療では,そのすべてを把握することは困難である.2011年度の国際色素細胞学会の会議で全身性の汎発型を単に白斑とし,分節型は従来どおり分節型白斑,それ以外を未分類群とする病型分類の意見が出された.以後世界の白斑研究者による新規治療の効果判定を世界の共通指針により評価するための白斑の診断,分類,治療目標とその評価法が検討されている.今回,臨床の再前線で白斑の治療に取り組まれている皮膚科,美容皮膚科,形成外科の先生方にそのような最新の情報提供を目的として「特集:白斑―病態の理解と最新治療―」として企画し,それぞれの分野のエキスパートの先生に執筆をお願いした.
 本特集号が臨床医のみでなく,薬学,検査医学,看護師など白斑の治療に関わる方々の知識の整理にも役立てば幸甚である.執筆にご協力いただいた先生方に深く感謝する.


片山一朗
(大阪公立大学大学院 色素異常症治療開発共同研究講座 特任教授)




1.白斑の診療ガイドライン/鈴木民夫
2.白斑の病因論:最新の知見から/井上紳太郎
3.白斑病変部で何が起こっているか/佐野栄紀
4.白斑の動物モデルの作成とその応用/阿部優子
5.白斑の画像診断/大磯直毅
6.白斑の治療:薬物療法/並木 剛
7.白斑の光線治療:総論/芝田孝一
8.白斑の治療:外科的治療/種村 篤
9.白斑の治療:再生医療の現状と展望/川上民裕
10.東洋医学の白斑治療への応用/楊 伶俐
11.化粧品白斑の現状と対策,患者指導/松永佳世子
12.COVID-19感染症と白斑:問題となる皮膚症状とマスク着用による
顔面の皮膚トラブルへの対応も含めて/片山一朗