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美容皮膚医学BEAUTY 第53号(Vol.7 No.1, 2024) |
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A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91053-5
全ページカラー印刷
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特集●とことん,レーザー治療―シミ・くすみを診る―
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美容皮膚科領域でのシミ・くすみのレーザー治療は,脱毛レーザーと並ぶ大きな柱です.シミといえばメラニン,メラニンといえばルビーレーザーで,1990年初めごろまではノーマルモードルビーレーザーが治療の中心でした.老人性色素斑の治療効果は高かったのですが,エンドポイントの見極めが難しく,真皮メラノサイトーシスの治療もできなかったことから,1990年代半ばごろからQスイッチルビーレーザーがその主役の座につきました.その後,本邦では,シミ・くすみのレーザー治療といえばQスイッチレーザー治療一択で,医療側も患者側も治療の選択の幅が少ない時代が続きました.その後,最小限のダウンタイムで,合併症の少ない低出力のQスイッチYAGレーザー治療を繰り返す治療法やロングパルスのレーザーフェイシャルなどが開発され,別なアプローチでシミ・くすみ治療を行うようになりました.2004年にフラクショナルレーザー,2012年にはピコ秒レーザーといった新しい治療機が次々と開発され,シミ・くすみのレーザー治療のバリエーションは大いに広がり,近年では,どの治療を選ぶか,医療側も患者側も選択肢が多くて悩むほどとなってきました.
今までのシミ・くすみ治療の特集では,診断と種々の治療法を取り上げてきていましたが,今回は,レーザー治療のみに限定しただけでなく,疾患別でなく,機器を中心としたシミ・くすみ治療に特化した内容としました.
現在,頻用されている治療機器のみならず,データがまだ揃っていない最新の治療機器も含めています.各レーザー機器に対しては,その方面の第一線で活躍されているレーザーエキスパートの先生方とこれからの活躍が期待できる次世代の先生方に執筆をお願いしております.現在の混沌としたシミ・くすみのレーザー治療の大海を進むうえの羅針盤となる一冊となれば幸いです.
河野太郎 (東海大学 医学部 外科学系 形成外科学 教授)
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1.炭酸ガスレーザー治療/尾崎 峰
2.ノーマルパルスレーザーによる老人性色素斑の治療/今川孝太郎
3.ロングパルスアレキサンドライトレーザー治療/小林直隆
4.Qスイッチルビーレーザー治療/王丸陽光,王丸光一
5.Qスイッチアレキサンドライトレーザー治療/長濱通子
6.532/1064nm QスイッチNd:YAGレーザー治療/黄 聖琥
7.フラクショナルQスイッチルビーレーザー治療/原 かや
8.532nmピコ秒レーザー治療/中野俊二
9.730nm/1064nmピコ秒レーザー治療/中田元子
10.755nmピコ秒レーザー治療/奥 謙太郎
11.1064nmピコ秒レーザー治療/大道和佳,菅原 順
12.フラクショナル1064nmピコ秒レーザー治療/西堀公治
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