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BEAUTY 第00号
BEAUTY 第57号
美容皮膚医学BEAUTY 第57号(Vol.7 No.5, 2024)

A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%)
ISBNコード:978-4-287-91057-3
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特集●美容医療によるざ瘡治療

企画編集/小林美和
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 先日,開業して日が浅い皮膚科医の勉強会に参加させていただいたのですが,ニキビの患者さんがこんなに多いなんて驚きました!という声をたくさんうかがいました.研修中や病院勤務中は,合併症を持つ患者や紹介受診の最重症例といった限られた症例の診療だったと思います.ざ瘡患者のほとんどは中等症までの尋常性ざ瘡ですが,「尋常性」のざ瘡でも,標準治療の薬剤を症例によって使い分けながらうまくコントロールしていくのは簡単ではないのが実情です.
さて,今回のテーマは,保険での標準治療をベースにして,追加で美容治療をするならどんな手法を応用できるのか,というステップアップ編になります.いきなり美容診療ではなく,まずは標準治療.それでも難治な症例は,1章を読んで合併症に伴うざ瘡・ざ瘡様皮疹や薬剤性ざ瘡ではないかをあらためて鑑別しましょう.重症例を診察したら,2章で対応法を確認してください.3 章と4 章は,ガイドラインでも推奨度の高い自由診療です.5章は本邦でも承認が待たれるイソトレチノイン療法について,詳しく紹介していただきました.6章から9章はロングパルス,ピコ秒,炭酸ガス各レーザー機器を,10章と11章はボツリヌストキシン注射,フィラー注入療法をざ瘡,ざ瘡瘢痕の治療にも活用している先生に実際の手技について教えていただきました.12章では治療の補助として期待できる成分を含むスキンケア製品の活用を,13章では臨床研究を踏まえたビタミンCの外用について,14章では患者から質問される食事や栄養について,15章ではざ瘡を隠したい気持ちに寄り添うメイクアップについて解説いただきました.
日々の診療で本当にお忙しいなか,惜しげもなく知識と技術を披露してくださった執筆者のご厚情には感謝しかありません.そんなざ瘡治療への愛溢れる本誌を,ぜひご堪能ください.


小林美和
(こばやし皮膚科クリニック)



1.美容医療を勧める前に知っておきたい ざ瘡を伴う全身疾患,薬剤によるざ瘡/佐々木奈津子
2.美容医療を勧める前に知っておきたい 難治性の嚢腫性ざ瘡,集簇性ざ瘡,劇症型ざ瘡/若林麻記子
3.ケミカルピーリングによるざ瘡治療/小林美和
4.フォトダイナミックセラピーによるざ瘡治療/坪内利江子
5.イソトレチノインによるざ瘡治療/鼻岡佳子
6.色素パルスレーザーをざ瘡治療に使う/山本晴代
7.ロングパルスアレキサンドライトレーザーをざ瘡治療に使う/伊東秀記
8.ピコセカンドレーザーをざ瘡瘢痕治療に使う/日景聡子
9.ざ瘡瘢痕に対するCO2フラクショナルレーザー治療について/乗杉 理
10.フィラーをざ瘡瘢痕治療に使う/佐々木 駿
11.ボツリヌストキシンをざ瘡治療に使う/今泉明子
12.スキンケア製品を併用したざ瘡治療/武藤文之介
13.外用ビタミンC を併用したざ瘡治療/黒川一郎
14.食事指導,サプリメントを取り入れたざ瘡治療/中園亜矢子,師井美樹
15.メイクアップ指導を取り入れたざ瘡治療/坂田真理子