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美容皮膚医学BEAUTY 第62号(Vol.8 No.4, 2025) |
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A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%)
ISBNコード:978-4-287-91062-7
全ページカラー印刷
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特集●「ほうれい線が気になるんですが…」と言われたら
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日本人は非常にほうれい線を気にする民族である.その理由は,日本は漫画文化だからなのではないかと筆者は思っている.漫画の世界では,同じ人物の輪郭を変えることはせずに,加齢を表すために徐々にほうれい線を深く描いていくので,日本人の頭の中には「ほうれい線が深くなる=年を取って見える」という刷り込みができているのではないだろうか? しかしながら,実際には骨格的な問題でほうれい線が深い若者もいるし,年齢を重ねてもあまりほうれい線が深くならない中高年もいる. 今回の特集のねらいは,ほうれい線治療に対するさまざまなアプローチを提示することで,この本を手にしたすべてのドクターが自信をもってほうれい線治療を行えるようになることである. ほうれい線が深くなっていく原因はさまざまで,その原因によっても治療法は変わってくる.昔は「ほうれい線が気になります」と言われたら,ほうれい線だけにヒアルロン酸を注入するという方法がとられることがほとんどであった.現在は注入する製剤も多数存在し,注入以外の方法もあるため,ほうれい線が深くなる原因によって,あるいは各医師の得意な治療法によって,ほうれい線に対してどのようにアプローチをするのかが変わってくる. たかがほうれい線,されどほうれい線.悩んでいる患者が多いだけに,治療に苦慮している医師も多いと思われる.今回の特集は,まずはじめにほうれい線が深くなる原因について詳しく述べる.その後に,各治療法でどのようなアプローチをするのが効果的なのか?それぞれの治療法が適する患者はどのような特徴があるのか?その治療法において気をつけるべき点は何か?その治療法の合併症とその対策はどのように行うのか?等々について各治療のエキスパート達に述べてもらう. 筆者自身もさまざまな治療法について深く知り,今行っているアプローチ以外の方法を取り入れるかどうかを検討したい. ほうれい線を気にするすべての患者のために,現在治療に苦慮しているドクターたちの手助けとなる一冊になれば幸いである.
田中亜希子 (あきこクリニック 院長)
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1.総論─ほうれい線が気になる理由─/田中亜希子
2.スレッドリフトによるほうれい線治療1/小川英朗
3.スレッドリフトによるほうれい線治療2/福澤見菜子
4.PRPによるほうれい線治療/前多一彦
5.ヒアルロン酸によるほうれい線治療/中村光伸
6.PLLA製剤によるほうれい線治療/小宮美慧
7.脂肪注入によるほうれい線治療/大橋昌敬
8.ほうれい線剥離によるほうれい線治療/鈴木彩馨
9.デバイスによるほうれい線治療─最新のアプローチと臨床での工夫─/高 尚威
10.デバイスとヒアルロン酸注入によるほうれい線治療/宮田成章
11.フェイスリフトによるほうれい線治療1/平田 亮
12.フェイスリフトによるほうれい線治療2/山本崇弘
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