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																| Heart 2012年9月号 SOLD OUT | 
															 
															
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																	 2012年8月24日発売 
																			A4変型判 
																		価格:本体 2,000円+税 
																			ISBNコード:978-4-287-86013-7 
																		
																		全ページカラー印刷 
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																	 特集●知識&看護力UPを目指して! PADの治療とケア 
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																| 企画編集/横井宏佳 | 
															 
														 
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										| 画像をクリックするとサンプルをPDFでご覧いただけます | 
									
									
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										 末梢動脈疾患(PAD)は日常の活動レベルや生活の質を低下させ,さらには生命予後にも影響を及ぼす,全身の動脈硬化性疾患のひとつです。しかし,脳血管障害や冠動脈疾患と比べて,臨床的重要性の認知度は低くなっています。 
																					 私たちは,PCI患者長期予後改善のために運動療法の重要性を認識し,心臓リハビリテーション室を開設して,積極的に運動を中心とした生活習慣改善に取り組んできました。そこで,心臓リハビリテーションの阻害因子として,冠動脈疾患に合併する間欠性跛行を有するPADの存在が少なくないことを知り,PADが原因の運動不足によりプラークの破裂をきたし,心筋梗塞を発症したと思われる症例も経験しました。動脈硬化性疾患患者の長期予後改善のために,血管内皮機能を改善する運動はきわめて重要ですが,運動のためには足が健康でなければなりません。 
																					 間欠性跛行患者の5年後の自然予後を調べた研究では,大切断に至った患者は4%でしたが,5年後の死亡率は30%と不良であり,死因の70%は冠動脈疾患,脳血管疾患でした。また,死亡に至らないまでも心血管イベントを生じた患者が20%であったことも考えると,PADの存在は心血管イベントの強力な予知因子といえます。当院におけるバルーンを中心とした血管内治療を施行したPAD患者252人の10年予後調査においても,10年後の生存率は54%と冠動脈ステント植込み患者の10年後生存率74%より低く,その死因としては冠動脈疾患40%,その他の脳血管疾患,動脈瘤破裂を加えて59%と,下肢以外の全身血管疾患での死亡が高率でした。PAD患者は症候がより重症であるほど生命予後が不良であることが知られていますが,無症候性でも健常者に比べて生命予後は不良です。REACH registryにおいてもABI 0.9未満の無症候性PAD患者の2年後の死亡・心筋梗塞・脳血管障害の発生頻度は9%,間欠性跛行を有するPAD患者は10%といずれも高率で,本疾患の早期診断の重要性が示唆されています。 
																					 PADは,動脈硬化性疾患患者の予後を規定する運動のために必要な下肢に直接影響を及ぼす重要な疾患です。このため,早期にPADを発見し適切な治療で下肢末梢動脈の血流を改善し,積極的な運動療法を通して動脈硬化性疾患患者の予後改善に努めなければなりません。 
											
												横井宏佳 
												(小倉記念病院 循環器内科 部長) 
											 
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												特集 1.PADとは/横井宏佳 
													2.PADの診断・検査1 症状,ABI,SPP,TcPO2/河原田修身 
													3.PADの診断・検査2 血管エコー,CT,MRA/小田代敬太 
													4.PADの薬物療法・運動療法/宮下裕介 
													5.PADの血管内治療/高間拓郎,平野敬典 
													6.PADの外科的治療/三井信介 
													7.PADの創傷治療/倉地 功,大浦紀彦 
													8.PADのフットケア/西田壽代 
													9.PADの心血管リハビリテーション/安 隆則 
												 
												連載 
													・循環器ナースのための!ガイドライン読解塾〜ガイドラインを理解し,患者支援に活かす〜 
													第1回 ガイドラインとは何か〜循環器領域におけるガイドライン〜/眞茅みゆき 
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