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HEART 13年11月号
Heart 2014年2月号
SOLD OUT

2014年1月15日発売
A4変型判
価格:本体 2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-86030-4
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特集高血圧患者さんを理解して看護のエキスパートに!

企画編集/長谷部直幸
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目次[PDF 連載[PDF 特集[PDF 特集[PDF
 現在日本に4300万人もの患者さんが存在する高血圧は,私たちにとって最も身近な生活習慣病です。“サイレントキラー”とも呼ばれる高血圧は,循環器病の最大の危険因子であり,循環器病・心臓疾患を持つ患者さんの看護を行ううえで,常に注意を必要とする基本的な病態です。本企画は,エキスパートを目指す皆さんに,最新の知識で高血圧を理解していただき,高血圧患者さんをより適切に看護していただけるように構成させていただきました。
 高血圧を知るためには,血圧がどのように調節されているかを理解する必要があります。第1章では,血圧が決定される仕組みと高血圧が生まれるメカニズムを,本態性高血圧と二次性高血圧に分けて解説していただきました。続いて,高血圧患者さんの患者数の推移,年齢別・性別の分布や治療の実態などの疫学情報を第2 章で紹介していただきました。第3章では,診察室血圧,家庭血圧,24時間自由行動下血圧それぞれの正しい測定方法と解釈について解説していただきました。
 高血圧の治療の目的は,高血圧の持続によってもたらされる心血管病の発症・進展・再発を抑制して死亡を減少させることです。そして高血圧患者さんが健常者と変わらぬ日常生活を送ることができるように支援することです。患者さん個々のリスク評価と二次性高血圧の除外に始まる高血圧治療の全体の流れを第4 章で解説していただき,第5章では非薬物療法として,減塩を中心とした食事療法と禁煙・減量・運動の生活習慣の修正の重要性を強調していただきました。第6章では高血圧の薬物療法の基本と,現在用いられている6 種類の降圧薬の特徴・使用法の実際を解説していただきました。そして,本企画のなかでも最も重要なナースの高血圧ケアの実際について,第7 章でその要点と注意点を解説していただきました。
 高血圧による主な心血管病として,脳・心・腎の合併症を知る必要があります。脳卒中(脳梗塞・脳出血)における高血圧治療の実際と注意点を第8章で解説していただきました。第9章では,循環器ナースに必須の高血圧による心疾患として,心肥大,冠動脈疾患,心房細動の解説をお願いしました。最後に高血圧と慢性腎臓病(CKD)の関わりについて,第10章で解説していただきました。
 高血圧診療の全てを網羅した,大変豊富な内容の特集になったと思います。この企画が,循環器のエキスパートナースを目指す皆さんのお役に立つことができれば幸いです。
長谷部直幸
(旭川医科大学 循環・呼吸・神経病態内科 教授)
特集
1.どうして高血圧になるの?/茂木正樹,堀内正嗣
2.高血圧患者さんってどれくらいいるの?/永井雅人,三浦克之
3.血圧はどうやって測るの?/鳥海進一,星出 聡,苅尾七臣
4.高血圧の治療は?/松浦秀夫
5.薬を使わない高血圧の治療法は?/坂田智子,土橋卓也
6.高血圧の薬にはどんなものがあるの?/名嘉地めぐみ,大屋祐輔
7.ナースはどんなケアをしたらいいの?/南 梓,西村比登美,熊取谷かおる,河野雄平
8.高血圧で起こる脳の病気は?/小山 聡
9.高血圧で起こる心臓の病気は?/竹内利治
10.高血圧で起こる腎臓の病気は?/駒井則夫,桑原篤憲,柏原直樹

連載
読み取るチカラを伸ばします!エコトレ〜心エコー図 読み方トレーニング〜
第16回 もしも疣腫がみられたら/正木 充