HOME雑誌循環器ナーシング > Heart14年3月号
HEART 13年11月号
Heart 2014年3月号
SOLD OUT

2014年2月17日発売
A4変型判
価格:本体 2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-86031-1
全ページカラー印刷

特集心臓リハビリテーション・看護力アップセミナー

企画編集/安達 仁
画像をクリックするとサンプルをPDFでご覧いただけます
目次[PDF 連載[PDF 特集[PDF 特集[PDF
 ここ数年で,「心臓リハビリテーション」という言葉はだいぶ認知されてきました。心臓リハビリテーション指導士数も増加し,現在では3000 人に迫る人数になっています。しかし,相変わらず心臓リハビリテーションの目的は「心筋梗塞後の早期社会復帰」や「開心術後の早期離床」であり,仕事の中心は理学療法士だと思っている看護師も少なくありません。確かにこれらの目標は,「心臓リハビリテーション」が心臓病患者の「リハビリテーション」として始まった時代から現在まで,心臓リハビリテーションの重要な任務の1つです。しかし現在では,治療法や生活習慣の進歩が心臓リハビリテーションに大きな変化をもたらしています。
 現在の心臓リハビリテーションは,「狭心症の症状改善」「虚血性心疾患の新規発症や再発予防」「心保護による心不全患者の寿命延長」などが主な目的となっています。すなわち,心臓リハビリテーションはカテーテル治療やCRT-D植込み術などと同様な効果を示す心疾患治療そのものとなってきているわけです。そのため,心臓リハビリテーションの構成要素としては,運動療法のみならず,生活習慣の改善・栄養指導・服薬管理なども大変重要な事項となっています。したがって,当然,心臓リハビリテーション実践の場において,看護師の存在は重要で,理学訓練の補助どころか,むしろその中心にいるべき存在と認識されなければなりません。ですから,看護師は心臓リハビリテーションの世界に,どんどん主体性を持って入り込んでこなければならないのです。
 本特集では,心臓リハビリテーションの効果や実践法,看護師としての心臓リハビリテーションへの臨み方,実際の実施法について解説するのみならず,心臓リハビリテーションへの看護師の参加をいかにして促すか,どのような勉強の機会があるのかについても解説しました。本特集を参考にして,心臓リハビリテーションが循環器病棟のすべての看護師によって実践されれば,患者の予後やQOLが改善するだけでなく,日本の医療費も安くなることと信じています。
安達 仁
(群馬県立心臓血管センター 循環器内科,心臓リハビリテーション部 部長)
特集
1.心臓リハビリテーションとは〜心リハの治療効果と実践方法〜/田屋雅信
2.心臓リハビリテーションにおける看護師の役割/吉田知香子
3.心臓リハビリテーションの重要性をどうすれば看護師に理解してもらえる?〜当院の取り組み〜/石田洋子
4.心臓リハビリテーションを勉強するための研修にはどんなものがある?
〜心臓リハビリテーション指導士を目指す〜/吉田俊子
5.実際の症例1)狭心症は心臓リハビリテーションで治せる/森下好美
6.実際の症例2)心筋梗塞後の心臓リハビリテーション/大月幸恵
7.実際の症例3)心不全患者のADLとQOLは心臓リハビリテーションで治す/小西治美
8.実際の症例4)開心術後の心臓リハビリテーション/角口亜希子

連載
読み取るチカラを伸ばします!エコトレ〜心エコー図 読み方トレーニング〜
第17回 大きかろうと小さかろうと/中坊亜由美