|
|
循環器ナーシング 2014年11月号
SOLD OUT |
|
2014年10月15日発売
A4変型判 価格:本体 2,000円+税 ISBNコード:978-4-287-86039-7
全ページカラー印刷
|
|
特集●看護力アップを目指そう!心リハ一問一答
|
企画編集/伊東春樹
|
|
|
|
|
|
画像をクリックするとサンプルをPDFでご覧いただけます |
|
|
|
|
ガリレオ・ガリレイは1634年に法王庁から「地動説は異端」として譴責されました。しかし,1992年にローマ法王ヨハネ・パウロ二世は,ガリレオの名誉回復と地動説を承認する「最終声明」を出し,300年以上の時を経て,ガリレオの「復権」が果たされました。これを「ガリレオのリハビリテーション」といいます。すなわち,「リハビリテーション」とは,財産や権利,名誉など,そして人間としての尊厳を回復することです。医学・医療の分野では「リハビリテーション」を,ともすれば機能回復訓練と同義語として使用する風潮がありますが,疾病により失われた身体機能のみならず社会的地位,人間としての尊厳の回復を意味し,具体的には早期社会復帰,家庭生活や社会生活への適応,QOLの向上などを目的とした医療行為です。さらに心リハはそれにとどまらず,「心血管疾患患者の社会においてより幸福な生活を獲得するための全ての行動の総和」であり,具体的には心血管疾患の一次予防と二次予防を多職種で援助する医療です。
心リハは患者さん自身が行うべきものです。すなわち,心リハはチーム医療の説明としてよく示されるスキームの,「患者さんを中心に多職種が取り囲む」ものではないと考えます。現代の心血管疾患の大部分はいわゆる生活習慣の乱れが原因で,患者さん自身が作り出した疾病ともいえます。したがって,患者さんはチームの中心的メンバーとなり,多職種の医療者の協力を得て,対象となる疾患や病態と立ち向うことが必要です。言い換えれば,心リハの本質は教育を武器とした疾病管理であります。残念ながらこの概念をご存じの方は少ないのが現状です。
そこで今回,心リハの分野で活躍している4名の看護師さんと,理学療法士,臨床心理士,臨床検査技師,そして医師の方々に心リハをやさしく解説していただきました。おそらくお読みになった方々は“目から鱗が落ちる”ことと思います。皆さんもこの機会に心リハを始めてみてはいかがでしょうか。
伊東春樹 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 副院長,榊原記念クリニック分院 副院長
|
|
|
|
特集
1.そもそも心リハって何?/吉田俊子
2.心リハの効果は?ーエビデンスを中心にー/牧田 茂
3.入院中の心リハはどのように進める?ー急性心筋梗塞と心不全の場合ー/角口亜希子
4.心リハ室ナースの腕の見せ所は?ー後期回復期(外来心リハ)ー/畦地 萌
5.運動処方って何?ー運動負荷試験ー/前田知子
6.運動療法はどうやって行う?/高橋哲也
7.カウンセリングとは?ー臨床心理士に学ぶー/石原俊一
8.維持期リハビリテーションとは?ーMedExクラブー/池亀俊美
連載
読み取るチカラを伸ばします!エコトレ〜心エコー図 読み方トレーニング〜
第23回 幼少期からの心雑音の原因は何だろう?/福井美保
|