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HEART 13年11月号
循環器ナーシング 2016年2月号

2016年1月15日発売
A4変型判
価格:本体 2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-86054-0
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特集高齢者の術後管理〜アセスメントのポイントはどこ?〜

企画編集/前田 浩
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目次[PDF 特集[PDF 特集[PDF 特集[PDF
 近年,日本では急速な高齢者の増加に伴い,心臓血管外科手術を受ける患者が増加傾向にあります。心臓血管外科手術は,麻酔や開胸,人工心肺装置の使用により,患者に多大なる影響を与えます。とくに高齢者は,呼吸機能や免疫能など,さまざまな全身機能が低下しており,より影響を受けやすい状態にあります。また,術後に合併症を発生するリスクが上がり,発症した場合は重篤化しやすい状況にあります。
 高齢者の術後管理は,一つ一つが患者の生命を脅かすものになり得るものであり,合併症を発症させない術後管理が求められます。本特集は,心臓血管外科手術後の看護に携わっている方に,高齢者の術後管理についてさまざまな視点から理解していただけるような構成になるよう努めました。
 第1章では,心臓血管外科手術で最も注意しなければならない「循環器系」について解説していただきました。第2章では,開胸や麻酔,人工心肺装置などさまざまな影響を受ける「呼吸器系」について解説していただきました。第3章では人工心肺による影響が大きい「腎臓系」,第4章,第5章では,全科の手術に共通する「内分泌系」と「消化器系」,第6章では手術中の脳分離体外循環法や手術操作による影響が大きい「中枢神経系」について,そして第7章では,患者のADL回復や家庭,または社会復帰を促進するために,看護師が主体的にかかわることが多い「リハビリテーション」について解説していただきました。
 高齢者は予備能が小さく,ささいなことが引き金となり,重篤な合併症を引き起こします。24時間体制で患者の観察を行っている看護師が,合併症の早期発見と術後ケアを修得することで,高齢者の術後管理がより安全に行えるのではないでしょうか。高齢者の術後管理をするうえでのポイントを理解し,日々の看護のお役に立つことができれば幸いです。
前田 浩
(公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属 榊原記念病院 手術室 主任,手術看護認定看護師)
特集
1.
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7.
循環器系/橋本博明
呼吸器系/長尾 工
腎臓系/内山佳樹
内分泌系/山形泰士
消化器系/菅 広信
中枢神経系/渡邉幸子
リハビリテーション/鷲田幸一