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臨床医のための心電図レッスン |
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東邦大学医学部内科学講座 循環器内科分野 教授 池田隆徳 編著 |
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B5判/408頁
価格:本体4,980円+税
ISBNコード:978-4-287-11103-1 |
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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この一冊で心電図診断のエキスパートになれる!
◎現場でよく遭遇する心電図を多数収録,臨床に役立つ
◎心電図の読み方・鑑別診断のポイントを明快に解説
◎細分化された項目で,困ったとき辞書代わりに活用できる
●巻頭言
心電図は日常臨床のなかでもっとも活用頻度の高い検査です.しかし,心電図を十分に判読できる医師は意外と少ないのが実情です.循環器を専門とする医師は,日々の臨床経験に基づいて,心電図所見を瞬時に理解し診療に役立たせることができますが,循環器が門外漢の医師となればそうはいきません.最近は,心電図の自動解析器が一般診療においても普及しており,心電図を不得意とする医師でも心電図診断に困らなくなりました.しかし,コンピュータを駆使した自動解析器も万能ではなく,時として読み間違えることがありますし,「医師の確認が必要」というコメントを表示することもよくあります.このような場合は,心電図についてある程度の知識を備えていなければ対応できません.
筆者は,これまで心電図に関する書籍をいくつか手がけてきました.その場合,心電学に精通した熟練医に分担執筆を依頼すると,ご自身の研究に関連づけてやや専門的になる傾向がありました.そこで今回は,現在日々の臨床で心電図を数多く見ており,循環器診療の一線でご活躍中の中堅循環器医に分担執筆を依頼しました.これまでの概念や古い教科書では載っていなかったことについても新しい視点で解説しており,臨場感あふれる書籍となっています.
第1章「心電図検査の基本」では,心電図の原理,仕組み,種類についてわかりやすく解説しています.この章を読破するだけで,心電図がどのような検査であるかが理解できるようになっています.第2章「心電図異常の読み方」では,心電図の波形異常に注目し,その臨床意義,原因,心電図診断,読み方のポイント,鑑別診断,治療方針について解説しています.第3章「不整脈の読み方」では,知っておかなければならない不整脈をすべて網羅しており,それぞれの不整脈の特徴・危険性・分類,原因,心電図診断,鑑別すべき不整脈,治療が明快に記載されています.第4章「代表的な病態の読み方」では,日常臨床で遭遇する可能性のある疾患について,疾患概念,合併不整脈,心電図診断,読
み方のポイント,鑑別診断,治療方針が簡潔に記載されています.
本書のタイトルが「臨床医のための心電図レッスン」であることからもわかるように,本書1冊を最初から読みこなせば,心電図診断のエキスパートになることができます.時間的に通読することが難しい医師においては,困ったときに辞書代わりに各項目をチェックし,活用していただくことも可能です.各項目を読むだけで,遭遇した心電図所見にどのように対応すべきかがわかるように工夫されています.
まさに,臨床医が心電図を読んで判断できるための実用的な教科書(レッスン本)ができあがったと思っております.忙しい日々の臨床に本書をご活用していただければ編集した者として本望です. |
平成24年8月 編者 池田隆徳 |