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月刊レジデント11年10月号
レジデント10月号 SOLD OUT
2011年9月12日発売 AB判
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-81043-9
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特集脳卒中急性患者へのアプローチ
企画編集/荒木信夫
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特集 特集 連載 連載
 脳卒中は,日本人の死亡原因として癌や心疾患に次いで第3位であるが,寝たきりになる原因疾患としては第1位である。また,日本における脳卒中の発症率は心筋梗塞の発症率の3〜10倍であり,欧米諸国に比べて脳卒中が多いことが特徴である。このような日本の状況において,脳卒中の予防と治療が重要であることは明らかである。脳卒中の治療においては,2005年10月に遺伝子組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター(rt-PA)が日本でも認可され,大きな変化が起こった。また,脳血管内治療も行われるようになり,脳梗塞,くも膜下出血の治療にも新たな展開が起こっている。
 本特集では,まず(1)脳卒中急性期の患者のみかた,(2)脳卒中の分類と診断,(3)脳虚血の病態生理など,基礎的に重要な事項をまとめ,次いで脳梗塞の病型別特徴((4)アテローム血栓性脳梗塞,(5)ラクナ梗塞,(6)心原性脳塞栓症),(7)一過性脳虚血発作について述べていただく。脳梗塞の治療に関しては,(8)急性期の治療と(9)慢性期の治療に分けて,まとめていただく。(10)脳出血と(11)くも膜下出血については,脳外科の先生にまとめていただく予定である。また,脳卒中が進行した際に問題になる(12)脳ヘルニアの病態,および特殊な脳卒中であるが臨床の現場でときどき遭遇する(13)脳静脈血栓症や(14)もやもや病についても取り上げた。本特集が脳卒中急性期患者の診療の一助になれば幸いである。
荒木信夫
(埼玉医科大学 神経内科・脳卒中内科 教授)
特集脳卒中急性期患者へのアプローチ
………………………………………………………………………企画編集/荒木信夫
目 次
1.脳卒中急性期の患者のみかた………星野晴彦
2.脳卒中の分類と診断………北川一夫
3.脳梗塞の病態生理………田中耕太郎
4.アテローム血栓性脳梗塞………桂 研一郎
5.ラクナ梗塞………卜部貴夫
6.心原性脳塞栓症………太田晃一
7.一過性脳虚血発作………野川 茂 他
8.脳梗塞急性期の治療………棚橋紀夫 他
9.脳梗塞慢性期の治療………内山真一郎 他
10.脳内出血の診断と治療………鈴木倫保 他
11.くも膜下出血の診断と治療………栗田浩樹 他
12.脳血管障害に伴う脳ヘルニアの病態………伊藤義彰
13.脳静脈血栓症………高嶋修太郎
14.モヤモヤ病の診断と治療………寺山靖夫

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第38話 おくやみの伝え方-患者さんは最高の教科書 ………星野達夫
◆慶應循環器内科カンファレンス
  ・第3回 ヘパリン起因性血小板減少症が疑われた急性冠症候群の一例
              ………………監修/福田恵一・司会者/佐野元昭
◆主要徴候別ER診療の実際 …………………………………企画・司会/三宅康史
  ・第30回 泌尿器科救急 ……………………………………………五十嵐 敦
◆ヤバレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………………監修/岡田 定
  ・第19回 腹痛-腹痛をしっかり鑑別しよう-
  ・ヤバレジ脱出チェックシート……………………………………山野泰彦