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月刊レジデント12年1月号
レジデント1月号 SOLD OUT
11年12月12日発売
AB判160頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81046-0
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特集脳神経外科救急領域における集中治療
企画編集/小川 彰
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特集 特集 連載 連載
 多くの不確定要素を含み,人間を相手にする医療において,効率中心の流れ作業やオートメーションは適さない。医療は患者中心に組み立てられるべきである。その意味で,日本の脳神経外科は,診断から手術,非手術治療,術前・術後管理,リハビリテーション,再発予防まで一貫した診療を担当し,個々の患者に最良なテーラーメードの治療を提供する患者中心の医療体制を組み立てている。この日本独自の脳神経外科のあり方は誇るべきシステムといえる。
 今回,特集を組んだテーマ「脳神経外科救急領域における集中治療」では,差し迫った生命の脅威といっても過言ではない脳卒中と神経外傷にスポットライトを当てた。いずれも脳卒中や神経外傷を本格的に診療されている先生方に,レジデントにとって実践的な内容を執筆していただく。脳卒中は死亡数こそ減少しているが,入院受療率が癌の1.5倍,心臓病の3.5倍に増加している。この入院受療の増加は,さまざまな障害のために入院を余儀なくされている患者がいかに多いかを示している。しかし,脳卒中や神経外傷は,診断や治療が適切であれば完全社会復帰できる可能性も高い。医師は劇的に変化する病態を把握し,適切な治療を滞りなく迅速に行うことが要求されるため,レジデントにとっても多くのことを学べる臨床環境になるであろう。
 本特集を通じてレジデントの皆さんには脳神経外科に興味を持っていただき,WHOが発行しているワールドヘルスレポート最新版で世界一の水準と評価された日本の医療を,ともに支えて行って欲しい。
小川 彰
(岩手医科大学 学長)
特集脳神経外科救急領域における集中治療
………………………………………………………………………企画編集/小川 彰
【I. 脳神経外科救急疾患の診断】
1. 虚血性脳血管障害の初期診断/黒田 敏
2. 出血性脳血管障害の初期診断/久保慶高
3. 頭部・脊髄外傷の初期診断/小泉博靖
【II. 脳神経外科救急疾患の集中治療】
1. 脳梗塞急性期の内科治療/植田敏浩
2. 脳梗塞急性期の外科治療/吉村紳一
3. 動脈解離-虚血発症-の治療/朽木秀雄
4. 動脈解離-出血発症-の治療/松丸祐司
5. くも膜下出血の治療/柳澤俊晴
6. 高血圧性脳内出血の治療/師井淳太
7. 脳血管奇形の治療/菊田健一郎
8. 頭部外傷-成人-の治療/大間々真一
9. 頭部外傷-小児-の治療/刈部 博
10. 脊髄外傷の治療/鈴木晋介

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第41話 電子カルテの時代-こちらの顔を見て-……星野達夫
◆ヤバレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
  ・連載第22回 しびれ〜決め手は発症経過としびれの分布〜……猪原 拓
   ・ヤバレジ脱出チェックシート
◆慶應循環器内科カンファレンス
  ・第6回 3次元マッピングの威力……三好俊一郎
◆主要徴候別ER診療の実際 ………企画・司会/三宅康史
  ・第33回 耳鼻科救急……野垣岳稔