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レジデント2月号 SOLD OUT |
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12年1月13日発売
AB判136頁 価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81047-7
全ページカラー印刷 |
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特集●レジデントも知っておきたい母性内科-産科と内科のコラボ |
企画編集/村島温子 |
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画像をクリックするとサンプル(PDF)をご覧いただけます |
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当然のことながら胎児は母体のなかで成長する.「健やかな子どもは健やかな母性に宿る」とは,30年前に日本で初めて大阪府立母子保健総合医療センター(大阪母子)に設置された母性内科の創始者である木戸口公一先生の言葉である.健やかな母性,すなわち健全な母体とはどういうものをいうのだろうか.慢性疾患を持たない女性はすべて健全なのであろうか? 否,今まで何もなかった女性においても,妊娠をきっかけとして潜在する疾患が頭をもたげてくることがある.その代表が妊娠糖尿病である.一方,慢性疾患を持っている女性は健全な母体となることはできないのだろうか? 否,私たちが知恵を絞れば限りなく健全な母体に近づけることができる.
「母性内科」とは,慢性疾患を持つ女性の妊娠(合併症妊娠)と妊娠中に出現した内科疾患の診療(妊娠合併症)を内科医の立場から診療し,健全でない母体をより健全な状態にする診療科である.そのためには,妊娠中のダイナミックな生理学的,免疫学的,生化学的変化について熟知したうえで診療にあたらなければならない.そして,プライマリケア医としての役割から臓器別スペシャリティの技術の双方を要求される,非常に特化した分野である.
「母性内科」は現在のところ日本に,大阪母子,神奈川こども医療センターと,筆者の所属する国立成育医療研究センターの3 ヵ所しかない.しかし,臨床医であれば「母性内科的」な診療を求められる場面にしばしば遭遇するはずである.たとえば,妊婦にインフルエンザワクチンを打つべきか,腎炎の患者さんから将来の妊娠について相談されたときどう答えてよいか,妊娠糖尿病の患者に産後どのようにかかわったらよいか,などである.
「母性内科」は従来の内科でも産科でもない,内科と産科の協働によって作り上げていくべき新しい分野と考える.本特集では,妊婦における検査データの特徴,薬の使い方などの横断的事項について,造詣の深い先生方に解説していただいた.また,主だった内科疾患の妊娠に関する事項について,それぞれの分野で日本を代表する先生方に執筆いただいた.また,精神科医でなくても遭遇しやすい妊娠に関連した精神疾患についても,特別に執筆していただいた.本特集が,日常の診療に役立ててもらうことはもちろん,「母性内科」に興味をもってもらう機会になることを願っている.
村島温子
(国立成育医療研究センター 母性医療診療部 部長/妊娠と薬情報センター センター長)
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特集●レジデントも知っておきたい母性内科-産科と内科のコラボ
………………………………………………………………………企画編集/村島温子
【I. 総論】
1. 母性内科とは/村島温子
2. 妊娠と薬/渡邉央美
3. 妊婦と頻用薬/石井真理子
4. 検査値の解釈/鈴木りか
【II. 各論】
1. 代謝内科:血糖値の高い妊婦を紹介されたら/和栗雅子
2. 内分泌内科:甲状腺機能異常のある妊婦を紹介されたら/荒田尚子
3. 消化器内科:肝機能障害のある妊婦を紹介されたら/杉林里佳
4. 循環器内科:先天性心疾患の患者から妊娠の相談を受けたら/賀藤 均
5. 血液内科:血小板減少がみられる妊婦を紹介されたら/塚田唯子
6. 腎臓内科:慢性腎炎を有する妊婦を紹介されたら/中西 功
7. 呼吸器内科:咳嗽が続く妊婦を紹介されたら/久野 道
8. 膠原病内科:全身性エリテマトーデスの患者から将来の妊娠の相談を受けたら/金子佳代子
9. 精神科:産後うつ病の鑑別/鈴木利人
10. 計画妊娠と女性のライフマネージメント:てんかんを例に/加藤昌明
11. 感染症内科:妊娠に影響する感染症の相談を受けたら/山口晃史
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■連載
◆患者さんとの接し方 ・第42話 チーム医療とクリニカルパス-ドクターの回診はその要……星野達夫
◆ヤバレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定 ・第23回 関節痛〜膝が腫れて,痛くて動けません〜……山野泰彦
・ヤバレジ脱出チェックシート
◆主要徴候別ER診療の実際 ………企画・司会/三宅康史 ・第34回 眼科救急……齋藤雄太・三宅康史
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