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月刊レジデント12年3月号
レジデント3月号 SOLD OUT
12年2月10日発売
AB判128頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81048-4
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特集身体所見の意義と身体所見のとり方
企画編集/黒木茂広
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特集 特集 連載 連載
 身体所見が日々の診療の根幹を形成することは改めていうまでもないが,現場で十分に生かされているとはいいがたい現状がある。医師自身の目で視て,手で触り,聴診器を当てて耳で聞かなければならない。判断は所見をとった医師自身がしなければならない。すなわち,身体所見は「自分自身で取りにいく」姿勢がないと所見が取れないのである。目標を持って意図的に取った所見でなければ意味がない。また,正常か異常かを判断するためには医師自身のなかに“正常”を持っていなければならない。
 本特集ではこのことを踏まえて,熟練した臨床医を選抜し,それぞれの立場で身体所見の意義とそのとり方について,書き下ろしていただいた。
 目の前の患者はいろいろな所見であなたに訴えかけているのである。その訴えを,視て,触って,叩いて,聴いて診断に役立てられるかどうかはあなたにかかっている。
 さあ,あなた自身の目と手と耳を使って,患者の体から発する訴えを的確に捉えようではないか。
黒木茂広
(自治医科大学地域医療学センター 総合診療部門 部門長)
特集身体所見の意義と身体所見のとり方
………………………………………………………………………企画編集/黒木茂広
1. 循環器疾患における身体所見の意義とそのとり方/齋藤俊信 他
2. 呼吸器疾患の身体所見の意義とそのとり方/山沢英明
3. 腎疾患診断のための身体所見の意義とそのとり方/森下義幸 他
4. 腹部所見の意義とそのとり方/玉田喜一
5. 血液疾患に特徴的な身体所見と鑑別疾患/小澤敬也 他
6. 神経学的所見の意義とそのとり方/池口邦彦
7. 感染症科の立場から-見逃されがちだが,とても重要な身体所見-/森澤雄司 他
8. 膠原病の診察/簑田清次 他
9. 内分泌・代謝疾患における身体所見/奈良光彦
10. 耳鼻咽喉所見からリスクの高い疾患を見抜く/牧野伸子
11. 皮膚所見から診断に迫ろう/石川由紀子 他
12. 身体所見のとり方の工夫/黒木茂広

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第43話 先入観と不機嫌は診療の大敵-待ってもいいから診てほしいと言われて……星野達夫
◆ヤバレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
  ・第24回(最終回) めまいがするんです〜めまいって何?〜……水野 篤
   ・ヤバレジ脱出チェックシート
◆主要徴候別ER診療の実際
  ・第35回(最終回) 産科救急……松岡 隆・三宅康史
◆慶應循環器内科カンファレンス ………監修/福田恵一
  ・第7回 僧帽弁輪石灰化が原因と考えられた心原性塞栓症の一例………村田光繁