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月刊レジデント12年11月号
レジデント2月号 SOLD OUT
13年1月10日発売
AB判136頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81059-0
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特集急性冠症候群の病態・診断・治療
企画編集/小菅雅美
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 急性冠症候群は,急性期の診断・治療の可否により患者の予後が大きく左右される救急疾患である。本特集では【I. 病態】,【II. 診断】,【III. 治療】の3項目に分け,現在第一線で活躍されている先生方に執筆をお願いした。“病態”の理解を深めることがよりよい診断,治療へとつながる。日常診療では患者の病態を把握し,最新のエビデンスを参考にしながら個々の患者の病態に応じた診療を行うことが大切である。“診断”では,とくに基本的な診断の方法に重点を置いた。“いつでも,どこでも,その場ですぐに”行える基本的なことから,的確に診断できることが必要である。また,急性冠症候群の“治療”は日進月歩であり,その進歩は一時代前には予想もできなかった。新しい知識を常に習得することが求められる今,治療の特質を理解し,個々の患者に対してどのように活用するか,基本的な知識を得ておくことは重要である。最後に鑑別疾患として,【IV. たこつぼ型心筋症と急性肺塞栓】を取り上げた。たこつぼ型心筋症と急性肺塞栓の症状・検査所見は,急性冠症候群と類似し鑑別に苦慮することがある。これらの鑑別は治療方針の決定に重要であり,適切な治療が予後を改善する。さらに,臨床像の類似する疾患との鑑別を考えることで,急性冠症候群に対する理解がより深まるであろう。
小菅雅美
(横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター 客員准教授)
特集急性冠症候群の病態・診断・治療……企画編集/小菅雅美
【I. 病態】
1. 概念と疫学/安田 聡 他
2. 不安定プラークの病理学的知見/成子隆彦
3. 炎症の関与/安斉俊久
4. 冠攣縮の関与/末田章三 他
【II. 診断】
1. 問診,身体所見/吉野秀朗
2. 知っておくべき心筋梗塞急性期の心電図/田村 彰
3. バイオマーカーの現状と展望/清野精彦 他
4. 心エコー図検査/岩倉克臣
【III. 治療】
1. 薬物治療/石井秀樹
2. 冠動脈インターベンション/石原正治 他
【IV. 急性冠症候群との鑑別疾患】
1. たこつぼ型心筋症/明石嘉浩
2. 急性肺塞栓症/猿渡 力

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第54話 よいことばが見つからないときには聞き手に徹する-内科医,カウンセリングにチャレンジ
                                          ……星野達夫
◆チーレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
  ・第11回 循環作動薬を使いこなそう……山添正博
◆みるみる心電図
  ・第11回 抗不整脈薬の副作用……村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス ………監修/福田恵一
  ・第15回 難病に伴い若年からの虚血性心筋症患者でみられたwide QRS 頻脈:
        日々の臨床のなかでの考え方……香坂 俊