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月刊レジデント12年11月号
レジデント3月号 SOLD OUT
13年2月12日発売
AB判136頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81060-6
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特集循環器病で頻用される治療薬の使い分け
企画編集/山科 章
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 循環器領域に限ったことではないが,治療の目的は生活の質(QOL)と生命予後の改善であり,その基本は生活習慣の改善と薬物療法である。しかし,レジデントが担当する多くは急性期の患者であり,ときに重症患者である。急性期には病態の変化が大きく,迅速かつ的確な判断・適切な治療が要求される。とくに循環器救急領域では,たとえば急性心不全において血管拡張薬か,利尿薬か,あるいは強心薬か,強心薬とすればドブタミンか,PDE-III阻害薬か,あるいはその併用か,など判断すべきことが非常に多い。しかも,わずかな選択ミスが予後を変えることになりかねない。一方で,急性期を過ぎると退院に向けての治療が主体となり,長期予後を見据えた治療選択も必要となる。レジデントも,それぞれの疾患あるいは病態における治療ゴールや最適な治療について十分に理解しておく必要がある。
 本特集では,“循環器治療薬の使い分け”というテーマで,12の病態における循環器疾患の急性期から退院まで,また,とくに治療薬の使い分けを必要とする病態における治療薬選択のコツについて,第一線で活躍され,経験豊富な先生方に紹介していただく。循環器科をローテートしている初期研修医や,循環器研修を始めたレジデントにとって,循環器診療における薬剤の使い分けが記載された充実した内容である。期待していただきたい。
山科 章
(東京医科大学病院 第二内科 主任教授)
特集循環器病で頻用される治療薬の使い分け……企画編集/山科 章
1. 救急蘇生,心原性ショック治療薬/長尾 健 他
2. 急性心不全,慢性心不全急性増悪/佐藤直樹 他
3. 慢性心不全/佐藤幸人
4. 肺高血圧症治療薬の使い分け/佐藤 徹
5. 肺血栓塞栓症/太田覚史 他
6. 上室性頻拍に対する救急治療薬剤/松本万夫 他
7. 心房細動のレートコントロールと抗凝固療法における薬剤の使い分け/山下武志 他
8. 頻脈性心室不整脈/池田隆徳 他
9. 冠動脈疾患における抗血栓薬,抗血小板薬/上野高史 他
10. 狭心症の治療薬/門田一繁
11. 閉塞性動脈硬化症/中村正人 他
12. 感染性心内膜炎における抗菌薬の選択/大曲貴夫 他

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第55話 コンピューター時代の医療-パソコンで自分の病気を正しく診断したOLの話……星野達夫
◆チーレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
  ・第12回 急性腎障害-その評価と対応- ……藤井健夫
◆みるみる心電図
  ・第12回 房室ブロック ………村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス ………監修/福田恵一
  ・第16回 動悸を主訴に来院したBrugada症候群 ………谷本耕司郎