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月刊レジデント12年11月号
レジデント5月号 SOLD OUT
13年4月10日発売
AB判128頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81062-0
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特集外傷救急における画像診断と治療
企画編集/横田順一朗
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 外傷とは,運動エネルギーにより組織や臓器が破壊され,その結果,さまざまな生理学的機能が損なわれ,最悪の場合は生命維持が困難になる傷病である。このため,解剖学的異常をみつけ出すことが診断・治療への近道であり,画像情報は損傷の検索と評価に大いに威力を発揮する。しかし,ショックを呈する状況では患者の移動は危険である。このような場合,初期輸液療法などによる蘇生が優先され,画像検査はショックの原因検索としての胸部・骨盤の単純X線撮影とエコー検査に留めることが推奨されている。一方,呼吸や循環が安定していれば,CT検査を主体とした大型の画像診断装置の活用が許される。すなわち,画像診断の威力を最大限引き出すためには,preventable death(回避可能な死)を引き起こさないように標準的な診療を順守する必要がある。その代表的なガイドラインがJATECTMである。
 救急医療現場では,画像の読影はオーダーした医師が行わなければならない。得られる画像情報は「影」であり,手術や剖検でみる肉眼所見とは異なる。また,モダリティの特性や造影の有無により,「影」の強弱や性状が異なる。たとえば,単純CT 検査では凝血化した血腫も持続する出血部位も区別しがたく,出血源の検索をしたいのであれば造影検査が必要となる。したがって,異常所見と病態とを結びつける能力が必要となる。
 本特集では,外傷患者の救急診療について画像診断に焦点を当て,第一線で活躍する先生方からのアドバイスを紹介する。
横田順一朗
(市立堺病院 副院長)
特集外傷救急における画像診断と治療……企画編集/横田順一朗
1. primary survey と画像診断/木村昭夫 他
2. 外傷全身CT 検査/船曳知弘
3. 頭部外傷/横田裕行 他
4. 顔面外傷/中川宏治
5. 頸部外傷/林 寛之 他
6. 胸部外傷/久志本成樹
7. 腹部外傷/臼井章浩 他
8. 胸腰椎外傷/今 明秀 他
9. 骨盤外傷/鵜飼 勲 他
10. 四肢外傷/岸本正文
11. 小児外傷/六車 崇 他
12. 診療放射線技師からのアドバイス/坂下惠治 他

連載
◆患者さんとの接し方
  ・第57話 医師患者関係とユーモア-冗談? 不真面目? ユーモアの通じない医師……星野達夫
◆みるみる心電図
  ・第14回 種々のP波形………村川裕二・田宮栄治
◆チーレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
  ・第14回 輸血-血液製剤の使い方-……佐藤真洋
◆慶應循環器内科カンファレンス ………監修/福田恵一
  ・第18回 薬物療法抵抗性の労作時呼吸困難を呈した71歳の女性…………前川裕一郎