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月刊レジデント13年7月号
レジデント11月号 SOLD OUT
13年10月10日発売
AB判120頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81068-2
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特集胸部画像を読み解く
企画編集/藤田次郎
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 今回の特集のテーマは,「胸部画像を読み解く」である。胸部画像診断は,うまく活用すれば病態の理解に有用であるのみならず,感染対策(飛沫感染対策や空気感染対策など)に直結する。たとえば画像所見で抗酸菌感染症を疑うことも可能であるし,また,排菌の有無を判断することも可能である。さらに,画像所見で得られた情報に身体所見および検査データを組み合わせることにより,病態の理解に役立つことがある。たとえば,胸部画像所見で大きな変化を認めるにもかかわらず聴診所見が弱い場合には,肉芽腫性疾患を疑い,また,呼吸不全が重篤であるにもかかわらず画像所見が乏しい場合には,肺血栓・塞栓症を疑うことが可能となる,などである。
 本特集は,「呼吸器疾患とそのケア」をテーマとし,ケアを実施する可能性の高い疾患を選択した。ケアが求められる呼吸器疾患の頻度を考慮すると,呼吸器感染症,間質性肺炎,および慢性閉塞性肺疾患が重要であろう。また,急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome;ARDS)も重要な疾患であるが,しばしば心不全との鑑別が問題となる。さらに,これらの疾患が重複することも多いことから,画像所見を解釈しつつ,身体所見,および検査データを加味するという姿勢が重要である。
 本特集においては,レジデントが呼吸器について基礎から学べるよう,また,幅広い職種の方にもご一読いただけるよう,胸部画像診断の入門編として,第一線で活躍されている先生方に平易な記載をしていただいた。
藤田次郎
(琉球大学大学院 感染症・呼吸器・消化器内科学〔第一内科〕 教授)
特集胸部画像を読み解く……企画編集/藤田次郎
1. 胸部単純X線写真の診かた/千田金吾
2. 胸部CT像の診かた/髙橋雅士
3. 胸部画像所見と身体所見との対比/喜舎場朝雄
4. 慢性閉塞性肺疾患の画像診断/松岡 伸 他
5. 間質性肺炎の画像診断/小倉高志
6. 細菌性肺炎の画像診断/岡田文人
7. 非定型肺炎の画像診断/宮下修行
8. 抗酸菌感染症の画像診断/審良正則
9. 肺血栓塞栓症の画像診断/大野良治
10. 胸部画像によるARDSと心原性肺水腫の鑑別/小宮幸作



連載
◆Toxicovigilance−毒を診る−……監修/水谷太郎
 ・第4回 世界のどこかで〜サリンの脅威〜………阿部智一
◆患者さんとの接し方
 ・第63話 ため口の話−使い方に注意……星野達夫
◆チーレジ-だれもが最初はヤバレジだった- ………監修/岡田 定
 ・第20回 関節痛〜関節痛を診る〜……閔 治先
◆もっと! みるみる心電図
 ・第2回 Poor R progression………村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス ………監修/福田恵一
 ・第24回 心房細動カテーテルアブレーションの実際……高月誠司