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月刊レジデント14年1月号
レジデント1月号 SOLD OUT
13年12月10日発売
AB判128頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81070-5
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特集悪心・嘔吐の見立て 知っておきたい鑑別と治療のポイント
企画編集/大生定義
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 悪心は嘔吐したくなるような不快感で,嘔吐は胃内容を強制的に吐出することである。体の持つ,大切な防御機構の1つでもある。メカニズムは必ずしも十分解明されてはいないが,外来でみる頻度は高い。臨床医には嘔吐に伴う電解質や水分の異常への対処とともに,原因の究明と原因に対する適切な治療が求められる。原因は消化管内外の疾患や薬剤性・全身性など多岐にわたり,診断には総括的な鑑別表よりも,随伴する症状・症候や基本的な検査の異常などと合わせて鑑別を進めていることが重要である。「悪心・嘔吐」だけでは特定の疾患の尤度比は必ずしも高くないが,疑う疾患が絞れているときには,なんらかの疾患の存在を強く後押しする症状である。「悪心・嘔吐」は診療に従事する者たちへの警戒警報であり,どの科を専門にするにしても研修医・医学生には,必須の学習・経験項目である。患者の立場に立てば,悪心・嘔吐はほぼすべての人が経験し,一過性のこともあるが,頻繁に繰り返し起こればQOLの低下につながる。
 本特集はこれらを踏まえつつ,さらに事例や画像を使いながら,実際に役立つように,悪心・嘔吐をメカニズムから,診断の筋道,疾患別・対象別の診断と治療,さらにはその他テーマ別など,多方面から描写しようと試みた。この先生の話を聴きたいと編者が選び抜いた各分野のエキスパートの解説を楽しみながら,大いに学んでいただきたい.
大生定義
(立教学院診療所 所長,立教大学 社会学部 教授)
特集悪心・嘔吐の見立て 知っておきたい鑑別と治療のポイント……企画編集/大生定義
【Ⅰ. 総論:基礎編】
悪心・嘔吐の解剖と生理/當瀬規嗣
【Ⅱ. 総論:臨床編】
悪心・嘔吐の鑑別の進め方/副島 修 他
【Ⅲ. 各論:疾患別】
1. 消化器疾患:内科の立場から/藤田善幸 他
2. 消化器疾患:外科の立場から/小野寺 久
3. 中枢疾患/山口滋紀
4. その他の内科疾患/竹村雅至 他
【Ⅳ. 各論:対象別】
1. 産科・母性/岡田朋美 他
2. 小児科/荻原重俊
【Ⅴ. 各論:テーマ別】
1. 薬物と嘔吐/大山 優 他
2. 心因性の悪心・嘔吐:成人/田妻 進 他
3. 心因性の悪心・嘔吐:小児/舟橋敬一
【Ⅵ. 画像集】
悪心・嘔吐と画像/勝俣康史



連載
◆Toxicovigilance−毒を診る−……監修/水谷太郎
 ・第6回 Overdoseは薬物中毒の氷山の一角にすぎない!………阿部智一
◆患者さんとの接し方
 ・第65話 情報化社会の医師患者関係-病気に詳しい患者さんと医師の面子(めんつ)……星野達夫
◆チーレジ-だれもが最初はヤバレジだった-………監修/岡田 定
 ・第22回 尿路感染症総論
       〜単なる尿路感染症と侮ってはいけない〜……藤井健夫
◆もっと! みるみる心電図
 ・第4回 PSVTとAFL………村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス………監修/福田恵一
 ・第26回 FDG-PET/CT所見が決め手となって
  ステロイド治療介入を開始した心サルコイドーシスの一例……佐野元昭