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レジデント10月号 SOLD OUT |
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14年9月10日発売
AB判128頁
価格:本体¥2,000+税 ISBNコード:978-4-287-81079-8
全ページカラー印刷 |
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特集●発熱患者を診る!
〜診断のための基礎知識と初期対応〜 |
企画編集/内藤俊夫 |
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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自分の初期研修医時代を振り返ると,アルバイト先の診療所で1人心細く外来診療をしていたことが思い出される。「じゃあ,検査しますね」と患者を診察室の外へ出し,急いで教科書を読んで検査を選んでいた。医療安全的にその状況が正しいかは別として,現在はアルバイトが禁止されているため,大病院で研修する多くの初期研修医はいわゆる「風邪」の外来診療の機会をなくしている。
当院の感染症ホットライン制度では,院内各科からの相談に毎日電話当番が対応している。最も多い相談は,やはり「患者が発熱しています!」である。しかし,「尿検査はしていません」や「とりあえず昨日から抗菌薬は使っていますが」という担当医が多いのが現状である。発熱のファーストワークアップ(血液培養2セット,胸部X線2方向,尿一般・塗抹培養検査)を行わずに院内発熱を診断するのは,心電図をとらずに心筋梗塞を診断するようなものである。
これらの問題点の根源には,発熱患者への初期対応の重要性が認識されていないことがある。この状況を打破し,日本の発熱診療が正しい方向に向かうために今回の特集を企画し,全国の発熱診療の第一人者に集合していただいた。適正な診療には,エビデンスに基づく「サイエンス」の部分と,エキスパートから学ぶ「アート」の部分が必要であり,本企画でこの両方を学び取っていただければと思う。
この特集が,明日からの適正な発熱診療に役立つことを確信している。
内藤俊夫
(順天堂大学医学部 総合診療科 先任准教授)
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特集●発熱患者を診る!
〜診断のための基礎知識と初期対応〜
……企画編集/内藤俊夫
1. 発熱患者診療の基本原則とは/青木 眞
2. 外来に発熱患者がきた〜最初にすることは?〜/福井早矢人 他
3. 入院患者が発熱〜最初にすることは?〜/柳澤如樹 他
4. 炎症マーカーってどう使うの?/金井信一郎
5. 発熱患者に皮疹があったら!/荒岡秀樹 他
6. 関節痛を伴う発熱患者はどうする?/杉谷真季 他
7. 頭痛を訴える発熱患者の対応は?/横林賢一 他
8. 発熱+下痢をみたら!/忽那賢志 他
9. 帰宅させてはいけない発熱患者/徳田安春 他
10. 海外旅行から帰ってきた人が発熱,どうする?/古庄憲浩 他
11. 手術後の患者が発熱した!/倉井華子
12. 不明熱って何?/山内雅史
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■連載
◆患者さんとの接し方
・第74話 アリくんの笑顔−よい聞き手がよい医師患者関係を生む……星野達夫
◆もっと! みるみる心電図
・第13回 心室頻拍(VT)………村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス………監修/福田恵一 ・第35回 narrow QRS頻拍の鑑別(long RP頻拍とは?)……高月誠司
◆Toxicovigilance−毒を診る−……監修/水谷太郎
・第15回 急性アルコール中毒ですか?………阿部智一
新連載
◆ピンチの研修医………編集/岡田 定
・第1回 ショックの対応………松尾貴公
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