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レジデント12月号 SOLD OUT |
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14年11月10日発売 AB判144頁
価格:本体¥2,000+税 ISBNコード:978-4-287-81081-1
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特集●日常診療における疑問を解消 鎮痛薬の使い分け |
企画編集/村川和重 |
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患者の苦痛を取り除くことは医療の原点ともいえることだが,一方で多くの学問分野を横断して存在する領域とも考えられる。ヒトが種として生き残るためには疼痛が不可欠であると考えられており,脳が発達させなければならなかった,きわめて重要な知覚の 1 つである。疼痛を取り扱ったこれまでの成書の中には,急性痛は生体にとって何らかの効用があるが,慢性痛は生体にとって無益であるとするものもあり,急性痛と慢性痛を区別した定義もさまざまであった.しかし,治療目標にもとづいて分類するほうが好都合であろう。
鎮痛薬の的確な使い分けはとても重要であり,通常,急性痛は侵害受容性に因るものであることが多く,薬物にはかなり良好に反応する傾向にある。しかし,慢性非がん性疼痛は反応性が侵害受容性に因るものよりも低く,神経障害性の要素を含むため,多様な治療法,複数の薬物による治療計画が頻繁に用いられる傾向にある。
本特集では,対象となる痛みの病態生理に関する基礎的な記述から始まり,臨床的な側面へと進んでいく。用いられる薬剤に関しても同様に全体的な概略から始まり,個々の薬剤に関しても詳しく述べられている。
村川和重
(宇治徳洲会病院 ペインセンター センター長)
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特集●日常診療における疑問を解消 鎮痛薬の使い分け
1. 痛みの病態生理(基礎編)/野口光一 他
2. 痛みの病態生理(臨床編)/山本達郎
3. 痛みに対して用いられる薬剤(全体的な概略)/鈴木 勉
4. アセトアミノフェン(基礎編)/宇野武司 他
5. アセトアミノフェン(臨床編)/比嘉和夫 他
6. NSAIDs(基礎編)/平川奈緒美 他
7. NSAIDs(臨床編)/山口重樹 他
8. オピオイド(基礎編)/福田和彦
9. オピオイド(臨床編:がん性疼痛)/川真田樹人 他
10. オピオイド(臨床編:非がん性疼痛)/神原政仁
11. 抗けいれん薬/田口仁士
12. 抗うつ薬(鎮痛薬としての意義)/益田律子
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■連載
◆患者さんとの接し方 ・第76話 患者心理を知ろう−遠慮がちな患者さんの病歴聴取……星野達夫
◆Toxicovigilance−毒を診る−……監修/水谷太郎
・第17回 吸入薬のリスク!〜使い方を理解できるまで説明していますか?〜………阿部智一
◆ピンチの研修医………編集/岡田 定
・第3回 胸部単純写真の読み方………松尾貴公
◆もっと! みるみる心電図
・第15回 CLBBB(完全右脚ブロック)………村川裕二・田宮栄治
◆慶應循環器内科カンファレンス………監修/福田恵一
・第37回 冠動脈肺動脈瘻のコイル閉鎖後に悪化した,体位によって変動する低酸素血症……河村朗夫
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