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月刊レジデント14年1月号
レジデント1月号
17年1月30日発売
AB判128頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81106-1
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特集初期研修で学んでおくべき集中治療のABC
〜最低これだけは知らなきゃ,臨床医はできない〜
企画編集/真弓俊彦
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目次[PDF 特集[PDF 連載[PDF 連載[PDF
 入院患者の大半が60歳以上,半数が70歳以上という高齢化時代となり,患者がなんらかの併存症を持っているのが当然となっている.つまり,どの診療科であっても,臨床医であれば,併存症を考慮し,自診療科の診療内容を柔軟に変更することができなくてはならない.また,受け持ち患者が高齢であるゆえ,肺炎や心筋梗塞,脳卒中など合併症を罹患し,重症化することはいつでも起こりうる.そのため,臨床医である以上,Critical Careの初歩を理解していて,患者の併存症に対処でき,また,重症化した際に適切に初期対応できることが求められている.
 しかしながら,ICUに専門医がいてICUをローテートする期間があれば別であるが,初期研修病院でも日本ではICUに常勤医がいない,良き指導者がいない施設は少なくない.そのため,ICU指導医や専任医師がいない場合には,内科,外科,麻酔科,救急科などをローテート中に,各科のICUを専門としない先生から教えてもらう重症患者管理のみである場合も少なくないのが現状であり,初期研修でCritical Careを学ぶ時間やその質は非常に限られている.そこで,今回の特集では,そのような状況にあっても,初期研修医が短い初期研修期間の間に最低習得しておくべき,集中治療(ICU)の基本の「き」について,各分野の専門家に執筆いただいた.
 今回の特集では,日本独自のICUのシステムの解説から,最も厳密な管理が求められるICUでの安全対策についても説明いただいた.また,最も大切な呼吸循環管理では,人工呼吸器やモニタリングの機器の解説も加え,人工呼吸器の設定の仕方や種々の呼吸循環モニタリングの意味や解釈もできるようにした.さらには,現在のICUが抱える最先端の問題点まで解説頂いた.つまり,この1冊で,集中治療のすべてを俯瞰できる内容となっている.このように今回の特集はCritical CareやICUの基本の「き」について解説しており,明日からすぐに役立つ実践的な内容となっている.初期研修医は全員習得すべきであり,後期研修においても有用な1冊である.
 一方,今回の特集で知識は得られるが,実践するためには,スキルも必要である.そのためには,FCCS(FundamentalCritical Care Support)1)などのICUを専門としない医師向けの重症患者管理の初期実践コースの受講も推奨する.

参考文献
1) 日本集中治療教育研究会:FCCS セミナー情報.http://www.jseptic.com/seminar/fccs.html(2016年12月閲覧)
真弓俊彦
(産業医科大学 救急医学講座 教授)
特集初期研修で学んでおくべき集中治療のABC 〜最低これだけは知らなきゃ,臨床医はできない〜
1. ICUにおける安全対策〜TeamSTEPPSの導入はICUを救えるか〜/辰巳陽一
2. ICUの種類・入退室基準・現在のICUの問題点/井上茂亮
3. 呼吸管理のポイント/村上大道
4. 人工呼吸器のABC/古川力丸
5. 呼吸循環モニタリングと補助循環装置のABC/青景聡之
6. 循環管理のポイント/上田剛士
7. 輸液・電解質・代謝管理/蒲地正幸・長田圭司
8. 血液浄化療法〜種類と開始基準,注意すべきポイント〜/都築誠一郎
9. 鎮痛,鎮静,筋弛緩薬の使い方/幸部吉郎
10. 重症患者へ栄養療法を行うための基礎知識/東別府直紀
11. 感染管理〜ICUで気をつけるポイント〜/鈴木克典・真弓俊彦
12. ICUから始めるリハビリテーション/紙谷美帆・伊藤英明・松嶋康之・佐伯 覚



連載
◆ヨルレジ……編集/森 信好
 ・第4回 癌性疼痛〜オピオイド使えますか?〜……矢崎 秀
◆患者さんとの接し方
 ・第101話 患者さんの手記から学ぶ−レビー小体型認知症……星野達夫
◆循環器内科 目からウロコ Q&A
 ・第10回 高カリウム血症……田宮栄治・村川裕二
◆慶應循環器内科カンファレンス……監修/福田恵一
 ・第60回 急性肺血栓塞栓症に対して外科的血栓摘除術が著効した一例……川上崇史

訂正文
レジデント2017年1月号において,以下の箇所に誤りがありましたのでお詫びして訂正いたします。

・2章 ICUの種類・入退室基準・現在のICUの問題点 18ページ 上から3行目
 (誤)②炎症(CRP<0.15 mg/dL)
 (正)②炎症(CRP>0.15 mg/dL)

皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。