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レジデント1月号
AB判112頁
価格:本体¥2,000+税
ISBNコード:978-4-287-81112-2
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特集便秘をきわめる!
企画編集/中島 淳
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 便秘はレジデントとしてどの診療科に行っても遭遇するcommon disease である.しかしながら医学部の学部教育で教わることもなく,もちろん内科の教科書にはほとんど記載がないし初期研修などでとくに学ぶこともない.小児科,婦人科,外科などと各疾患特異的な問題も多く,忘れ去られた疾患の一つであり,なかなか人に聞けない問題でもある.また詳しく知っている人も非常に少ない.一方患者側からしたら切実な問題である,ひとたび慢性便秘になると完治はなかなか望めないので薬物治療でコントロールすることをかなり長期にわたって行わなければならない.したがって,便秘は初療でしっかり治すことが肝心である.
 ごくありふれた疾患である便秘をスマートに治すことは信頼される医師への第一歩でもある,しかもそれはあらゆる診療科においてである.便秘患者といっても各診療科ごとに状況が異なりなかなか大変であることもある.精神科では非常に多くの患者が便秘を合併していることに驚かされるし,パーキンソン病やレビー小体認知症など神経内科領域ではこれも高頻度に便秘を合併する.薬剤性の便秘も近年多く,その代表格が緩和領域でのオピオイド誘発性便秘である.このような状況で近年この分野が大きく変貌しつつある.その理由は新薬の登場である.先ほどのオピオイド誘発性便秘に対する末梢型オピオイド受容体拮抗薬の発売が本年のトピックスの一つである.
 今回はまずは便秘治療の基本をこの際学んでいただくために便秘診療の基礎を解説いただき,また診療科横断的に便秘診療の極意を解説いただいた.便秘イコール便秘薬を出すだけから診断や鑑別に精通してスマートに治して患者満足度を上げれるようになることを目指して執筆いただいた.今回の特集がどの診療科のレジデントであっても必ず役に立つものと確信するのでどうかご活用いただきたい.
中島 淳
(横浜市立大学 医学研究科 肝胆膵消化器病学教室 主任教授)
特集便秘をきわめる!
Ⅰ. 基礎編
1. 便秘の病態・診断の基本/味村俊樹
2. 便秘の治療の基本/中島 淳
3. 便秘における漢方薬の使い方/山本貴嗣
Ⅱ. 個別診療科における便秘診療編
1. 産婦人科:産科婦人科における便秘治療の基本/宮城悦子・赤松千加・石川浩史
2. 緩和診療:緩和診療における便秘治療/松浦哲也・結束貴臣・日下部明彦
3. 循環器:循環器患者の便秘治療の基本/石山裕介・星出 聡・苅尾七臣
4. 腎臓内科:腎機能低下・透析患者の便秘治療の基本/満生浩司
5. 外科:腹部外科手術前後の排便管理/前田耕太郎・花井恒一・升森宏次・勝野秀稔
6. 小児科:小児の便秘治療/羽鳥麗子
7. 精神科:精神科領域の便秘治療の基本/吉田晴久
8. 神経内科:神経内科領域での便秘治療/舘野冬樹・榊原隆次

連載
◆ヨルレジ……編集/森 信好
 ・第10 回 悪心・嘔吐……石井太祐
◆患者さんとの接し方
 ・第107 話 初対面の患者さんとの接し方……星野達夫
◆慶應循環器内科カンファレンス……監修/福田恵一
 ・第65 回 繰り返す心不全に対しPDA 閉鎖術が奏功した超高齢女性の1 例……金澤英明