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レジデント2月号 SOLD OUT |
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AB判128頁
価格:本体¥2,000+税 ISBNコード:978-4-287-81113-9
全ページカラー印刷 |
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特集●ドクターコール!急変初動30分,まずこう動く! |
企画編集/志水太郎 |
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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初期研修医終了までに必要な事の1つに,急変対応があります.私は院内外で研修医教育に当たる時,研修医の先生に「皆さんが2年間の研修を終えるまでに獲得すべき具体的な到達目標のひとつに“1時間くらいでバイタルを含めた全身状態を単独で安定させることができるようになる”というのがあります.」と言っています.自分も思い出しますが,研修医にとって最も緊張するのが夜間の病棟当直や救急外来だと思います.先ほど,初期研修で最も学ばなければならないことの一つに急性期対応で動けることといいましたが,それはなぜなら,何か異変があったときにパッと動けるようになっておかないとそもそも患者さんを助けられないし,また学年が上がってからそれを学ぼうと思っても,初動は自分より若い学年の人が対応することになり,いよいよそれを指導しなければならない立場になったときに動けないままというのは,指導はもちろん,現場でリーダーシップも発揮できないからです.慢性的な,または時間的に「待てる」ケアや対処は,もしわからなくても,少なくともその場や医局に帰って本やネットなどを開く時間があるので,医者になってからできるだけ早く習得しなければならない内容としては,やや優先順位が低いのではないかと思います.それよりも,まずは脊髄反射のように「こうきたらこう」「ああきたらこう」という感じでコモンで緊急な状態は迅速に対応できるよう,その部分にフォーカスを当てて学ぶのがよいかなと思います.そこがクリアできれば,いざというときは大丈夫という自信につながり,余裕をもって夜の当番や救急外来に立つことができるようになります.
というわけで,今回の特集では今を時めく大学の若手総合診療・救急の指導医たちにご執筆をお願いし,12項目の“必須”のクリアすべき状況を読者の研修医の皆さんと共有したいと思います.多くは病棟でナースからコールされた時の状況を意識した出だしで,症例ベースにしているので読みやすい内容と思います.また,書面の工夫からオールカラーになっているのもよいことと思います.この紙面を通して,明日からどのように急変時に戦うことができるかの学びのロードマップを描くことができれば,皆さんの研修はグッと見通しのよいものになると思いますし,そうなれば企画編集者の志水としてはとてもハッピーです.あなたの明日からの研修がよりよく充実することを心より願っています.応援していますよ!!
志水太郎
(獨協医科大学病院 総合診療科 診療部長)
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特集●ドクターコール!急変初動30分,まずこう動く!
1.「先生,呼吸が止まっています」/池知大輔・廣澤孝信
2.「先生,サチュレーションが下がっています」/髙橋宏瑞
3.「先生,脈が触れません」/原田侑典
4.「先生,血圧が下がってます!」/小林正宜
5.「先生,脈が140で速いです」/椎木麻姫子・森永康平
6.「先生,(意識)レベルが下がってます!」/兼松孝好
7.「先生,患者さん胸を苦しがっています」/多胡雅毅
8.「先生,患者さんが暴れてます」〜せん妄〜/任 理宏
9.「先生,患者さんがけいれんしています!」/原田 拓
10.「先生,下血しています」/松田直人
11.「先生,ひどく嘔吐しています」/坂本 壮
12.「先生,患者さんがお腹をすごく痛がっています」/勝倉真一・原田侑典
■連載
◆ヨルレジ……編集/森 信好
・第11回 意識障害……孫 楽
◆患者さんとの接し方
・第108話 終末期高齢者の患者説明−相手の気持ちに寄り添うことが大切……星野達夫
◆慶應循環器内科カンファレンス……監修/福田恵一
・第66回 強心薬依存の重症心不全;補助人工心臓の適応か否か……河野隆志
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