HOME看護セミナー >リンパ浮腫予防指導の基本的知識と看護実践〜患者とともにリンパ浮腫を見逃さない〜
東京 7/1(土)
 日本におけるリンパ浮腫は,がん治療や病状悪化に続発するリンパ浮腫が大半を占めます。リンパ浮腫ケアの対象は,リンパ浮腫を発症した方だけではなく,今後リンパ浮腫を発症する可能性のある方も広く含みます。リンパ浮腫を発症した方に対しては,専門的教育を受けたスペシャリストが行うケアが中心になりますが,リンパ浮腫の発症リスクのある方には,病棟や外来にいるジェネラリストである全ての医療者の関わりが極めて重要です。2008年度の診療報酬改定時には「リンパ浮腫指導管理料」が新設され,当該患者へのリンパ浮腫指導は広く行われるようになりました。しかし,短縮化する入院期間や外来受診において,いかにタイミングを見計らい,患者自身が日常生活で継続できるような看護実践を展開できるかは課題です。
 リンパ浮腫予防期にある方々は,がん治療による身体・心理社会的な影響を受けている最中にいます。その中で,患者がリンパ浮腫について正しい知識を得て,早期にリンパ浮腫に気づけ,自分らしい生活を保ちながら発症リスクを避ける行動を考えられる−これらを達成するには,患者の努力だけではなく,医療者が患者と伴走することが不可欠です。
 今回のセミナーでは,リンパ浮腫予防指導に必要となる基本的な知識と技術に関する講義,リンパ浮腫早期発見における周囲径計測やセルフドレナージの位置づけをふまえた上での実技演習,ロールプレイによるリンパ浮腫予防指導演習を行う予定です。実技演習では,四肢を露出できるようなTシャツ,短パン,周囲径計測に使用するメジャーをご準備ください。ロールプレイでは,看護師および患者の体験を通して,患者の主体性を促進するにはどのような表現や関わり方が有効かを体感し,リンパ浮腫予防に関わる看護実践の総まとめをする予定です。
 1日の長時間の研修となりますが,学び深くかつ楽しく参画いただけるようなセミナーにしたく思います。皆様のご参加をお待ち申し上げます。


増島麻里子 先生
千葉大学大学院看護学研究科 高度実践看護学教育研究分野 成人看護学領域 准教授
【講師からのメッセージ】
 現在は,患者自身が書籍やインターネット等でリンパ浮腫に関する多くの情報を得ることができます。しかし,膨大な情報の中から,自分自身の疾患の状態や治療に即して必要な情報を整理するのは困難なこともあります。また,がん治療後のリンパ浮腫は,入院中よりも退院後の外来通院期間に発症することが多く,リンパ浮腫指導が真の意味で活かされるには,外来における継続的な看護実践が求められます。
 リンパ浮腫指導で大切なことは,看護師が患者とともにリンパ浮腫を見逃さない存在として協働し,より速やかな早期発見につなげることだと考えます。そして看護師は,リンパ浮腫指導の内容が,患者の正しい理解を促し,生活行動を過度に制限することになっていないかを丁寧にアセスメントしていきます。本セミナーが,がん治療後の患者が健やかに日々を過ごせるようなリンパ浮腫予防指導の在り方を考える場になればと思います。

【東京会場】
会 場:ヒューリックカンファレンス
   (JR総武線 浅草橋駅西口 徒歩1分)
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル
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日 時:2017年 7月1日(土)
※会場は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【本セミナーの目標】
がん治療に関連するリンパ浮腫の特性や治療を理解できる
リンパ浮腫予防指導における周囲径計測やセルフドレナージの位置づけを理解し,基本手技を実施できる
患者の身体・心理社会的状況を理解し,個別性をふまえたリンパ浮腫予防指導に結びつけることができる


【講義】
1)リンパ浮腫の解剖生理とリンパ浮腫ケア
2)リンパ浮腫ケアに関する制度
3)リンパ浮腫予防指導における基礎知識

【実技・演習】
4)セルフドレナージおよび計測の知識と実際
5)リンパ浮腫予防における指導のポイント
6)リンパ浮腫予防指導のロールプレイ(2〜3人1組)

持参していただくもの
Tシャツ,短パン
メジャー(四肢を計測できるタイプであれば自宅にあるもので構いません。)
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。