HOME看護セミナー >現場で役立つ!経腸栄養を行う患者のケア
東京 9/2(土)
 ICUなどの急性期治療の現場から高齢者のケアに至るまで,我が国では胃瘻や経鼻胃管を用いた経腸栄養が普及しています。栄養を摂取する方法としては,経口摂取が最も生理的で,かつ,基本ですが,あらゆる手段を尽くしても経口摂取が困難となった症例では,栄養状態を維持するために,胃瘻や経鼻胃管などを通じた経腸栄養を行うことが必要です。
 経腸栄養を行う症例が増加すると,当然,それに関連する合併症が問題として取り上げられるようになります。繰り返す誤嚥性肺炎,下痢,C.difficile関連腸炎,高血糖,低血糖,電解質異常など,日常の業務で遭遇する合併症は少なくありません。また,経腸栄養から経口摂取へのリハビリテーションを進めて行く際にも,さまざまな合併症で苦しめられることも少なくありません。こうした合併症は,急性期の症例の予後を悪化させるほか,リハビリテーションのアウトカムも悪化させ,療養中の高齢者のQOLも低下させてしまいます。
 経腸栄養を行う症例が増加した背景には,超高齢社会の到来も関与しています。脳血管障害などにより経口摂取が困難となった高齢者は,動脈硬化,糖尿病,心疾患などの基礎疾患があり,合併症を発症するリスクも高くなります。経腸栄養を安全に継続するためには,起こりうる可能性のある合併症とその対策を十分把握しておくことがとても重要です。
 本セミナーでは,経腸栄養を行う患者さんで起こりやすい合併症,あるいは,見過ごされやすい合併症,適切な対応を行う際に注意すべき落とし穴などについてわかりやすく解説したいと思います。医師,管理栄養士だけでなく,看護師が合併症とその対策について理解することによって,リスクや合併症を早期に発見し,適切な対応を行い,患者さんが安全に経腸栄養を継続できるようになることは間違いありません。
 また後半では,胃瘻の適応についても,あらためて考えてみたいと思います。看護師のみなさんが,胃瘻の是非をめぐって,医師と患者さん・家族の間で板挟みになってしまうようなことのないよう,国内外のさまざまなガイドラインなどもご紹介しながら,適切なあり方を追求したいと思います。
 当日は,みなさんに楽しく学んでもらえるよう,笑いをふんだんに取り入れたセミナーにしたいと思います。どうぞご期待ください。


吉田貞夫 先生
沖縄メディカル病院 副院長
金城大学 客員教授
【講師からのメッセージ】
 自分は,もともと消化器外科医であったこともあり,医師になったときからずっと栄養管理に携わってきました。消化管の手術をした患者さんは,すぐには食事が食べられないために,中心静脈栄養や経腸栄養などを行わなければならないからです。その後,栄養サポートチーム(Nutrition Support Team;NST)が全国に普及するようになり,通常の病院でのNST,リハビリテーション病院でのNST,認知症に対応できるNSTなど,さまざまな形態のNSTに携わってきました。そんななかで思ったことは,栄養を通じて,看護師,管理栄養士,薬剤師,セラピスト,歯科医,歯科衛生士など,多職種のいい仲間がたくさんできたということです。しかし,看護師の方のなかには,栄養について苦手意識をもっている方もいるようです。栄養はよくわからない…,難しい…,という声を聞くこともあります。実際はそんなことはありません。栄養は人間が生きていく基本です。誰だって,栄養を摂取しないで生きている人はいないのです。そして何より,栄養ケアは楽しいのです。合併症などで栄養が摂取できなかった患者さんが,工夫により,栄養が摂取できるようになり,どんどん元気になっていく,その様子を見ると,栄養ケアをやっていて良かったと思うことも少なくありません。そんな楽しさを,ぜひみなさんにお伝えしたいと思います。

【東京会場】
会 場:ヒューリックカンファレンス 3階
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル
【地図を見る】
日 時:2017年 9月2日(土)
※セミナー内容は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【本セミナーの目標】
胃瘻や経鼻胃管などから経腸栄養を行う症例に起こりうる可能性のある合併症を理解する
それぞれの合併症に対する適切な対応を理解する
経腸栄養からの摂食嚥下リハビリテーションの実際の進め方について理解する
高齢者の胃瘻の適応についての考え方を学ぶ/b>

9:30〜16:30
ナースが知っておきたい 経腸栄養の合併症対策とリスクメネジメント
 〜アウトカムを改善させる栄養ケアのコツ〜
目指せ、経口摂取! 経腸栄養からの摂食嚥下リハビリテーション
 〜必要なアセスメントとケアの流れ〜
高齢者の低栄養の特性と認知症などによる摂食障害のケア
 〜食べてもらえないとき、あなたはどうする?〜
やっぱり悩む 高齢者の胃瘻の適応
 〜食べるための胃瘻を実践するための考え方と実践〜

※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
ヒューリックカンファレンス
3階

JR総武線 浅草橋駅 西口より徒歩1分
都営浅草線 浅草橋 A3出口より徒歩2分
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