HOME看護セミナー > フレイル・ サルコペニアの 基礎から臨床まで
東京 18/3/18(日)
 加齢とともに増加する老年症候群のなかで,介入により改善する病態としてフレイル,サルコペニアが注目されている。フレイルとは,加齢に伴う様々な臓器機能変化や予備能力低下によって,外的なストレスに対する脆弱性が亢進した状態である。フレイル高齢者では日常生活機能障害,施設入所,転倒,入院,認知症をはじめとする健康障害を認めやすく,しかも,フレイルには身体的要因,精神・心理的な要因,社会的な要因がある。一方,フレイルには適切な介入により再び剛健な状態に戻りうるという可逆性もあり,早期発見・早期介入が重要である。加齢に伴い,骨格筋量が低下するサルコペニアもまた,ADL低下,転倒,入院,死亡などとの関連が明らかとなっている。フレイル,サルコペニアの診断には包括的なアセスメントが必要ということであり,看護の役割がきわめて大きい。また,その予防,治療にはいずれも栄養,運動が重要である。


荒井秀典 先生
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
副院長,老年学・社会科学研究センター長
【講師からのメッセージ】
  フレイルにしてもサルコペニアにしても,超高齢社会においては高齢者のQOL維持にきわめて重要な概念であるにも関わらず,ほとんどその教育が行われていない。そのため,患者が間違った生活習慣を修正することができず,フレイル,サルコペニアが知らず知らずの間に進行し,要介護状態に陥る患者がきわめて多い。
 本講義を通して,看護師が中心的な役割を担って,フレイル,サルコペニアの診断から治療までを行うことができるよう,病態の正しい理解と標準的介入法を学んで欲しい。

【東京会場】
会 場:ヒューリックカンファレンス
   (JR総武線 浅草橋駅西口 徒歩1分)
      [google mapで見る]
日 時:2018年 3月18日(日)
(お弁当付・講義資料含・税込)
※会場は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【本セミナーの目標】
フレイルの意義,診断を理解する
フレイルの予防,介入法を理解する
サルコペニアの病態,診断法を理解する
サルコペニアの予防,介入法を理解する

10:00〜16:30
10:00〜10:05 オリエンテーション
10:00〜10:55  1.フレイルの概念,意義,定義
11:10〜12:00  2.フレイルへの介入
昼食
13:00〜13:50 3.サルコペニアの概念,意義,定義
14:00〜14:50 4.サルコペニアへの介入
15:00〜15:50 5.症例検討:グループワーク
16:00〜16:30 質疑応答・まとめ


※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。