HOME看護セミナー >NPPVの苦手意識を吹き飛ばそう!
東京 2019/11/30(土)
 急性期のNPPV導入から維持、離脱までの流れをシナリオで場面展開しながら問題点を上げ、解決方法とその理論的背景、道具や手技、具体的なケアなどについて共有する。また呼吸不全が慢性化した場合や慢性呼吸不全の増悪例では、しばしば在宅NPPVへ移行することもあり、どのような症例が、いかなる準備や教育を経て在宅NPPVを導入するかについても取り上げる。
場面① 救急外来に70代男性が呼吸苦で搬送された。他院で肺気腫と診断されたが、治療は受けていない。
場面② 60代女性が昨晩未明からの呼吸困難を主訴に救急搬送。起座呼吸で肩呼吸、聴診では両肺湿性ラ音が聞かれる。SpO2 88%(O2 mask 6L/min)。
・NPPVを第一選択として用いるべき急性期疾患は何か?NPPVを用いることでどのような利益があるのか?またそれ以外の疾患にNPPVを用いるのはダメなのか?その理由はなぜか。・ハイフローセラピーとの使い分けはどうするか?
・NPPVの準備するときのコツは何か。NPPV機器には「専用器」と「汎用機」があるが、それぞれの特徴や使い分けはどうするのか?
場面③ 当直医より、COPD増悪の70代男性にNPPV開始の指示。STモードのEPAP4cmH2O、IPAP8cmH2O、吸気時間0.8 秒、呼吸数20回/分の設定で開始。
・NPPV装着時のマスクフィッティングや声掛けをどうするか?
・NPPVの設定にはどのようなものがあるか? 疾患や病態によってNPPVの設定はどのようにするのか?
場面④ NPPV装着翌朝、呼吸はだいぶ安定してきた。患者は口渇を強く訴えており、飲水の希望あり。マスクを嫌がって、顎の方までずれてしまい鼻梁にうっすらと皮膚発赤を認めている。
・NPPV実施時の観察項目は何か? 特にマスクによる合併症とその対策にはどのようなものがあるか?
・NPPVを拒否する患者への対応は? NPPV導入・維持している患者および家族へのケアで大事なことは?
場面⑤ NPPV装着後、一旦安定した呼吸状態だったが、再度39度の発熱とともに酸素化が悪化した。FIO2 60%にてPaO2 54mmHg、呼吸数35回/分、意識レベルGCS E3V2M5。
・NPPV装着時の本人・家族とのコミュニケーションは?
・急性期のNPPVで呼吸状態が改善しない場合、気管挿管へ移行するタイミングは?
・NPPVで呼吸状態が安定した後、どうやってNPPVを離脱するか?
場面⑥在宅酸素療法施行中のCOPD増悪患者が在宅NPPVに移行することになった。
・在宅NPPVのための多職種・地域連携は?
・在宅NPPVへ移行するための準備は(物品、教育など)?

長谷川隆一 先生
獨協医科大学埼玉医療センター集中治療科 学内教授

生駒周作 先生
公立陶生病院集中治療部 集中ケア認定看護師
【講師からのメッセージ】
呼吸療法に対して「モヤッと」している看護師の皆さん、この講習会をチェックしてくれてありがとうございます。今回は非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation; NPPV)を取り上げました。NPPVはCOPD増悪のみならず急性心不全や肺炎、気管支喘息による呼吸不全に対する気管挿管の回避、再挿管や術後呼吸器合併症の予防、早期抜管など、多くの施設で様々な目的で患者に用いられています。でもどうでしょう、NPPVの看護は得意ですか?自信を持って「受け持ち」できますか?最近はハイフローセラピーも用いられるようになり、NPPVの出番は減ったという声も聞かれます。しかしNPPVは30年以上にも登るデータの蓄積があり、COPD増悪や心原性肺水腫といった疾患では現在も呼吸ケアの第一選択です。一方、同じ重症度の同じ疾患に対してNPPVを導入しても、その成績は施設によって異なることがわかっています。つまり医療スタッフの管理レベルによってNPPVの成功率が影響を受けるということです。この講習会のゴールはNPPVに関する「モヤッと」を少しでも解決して、参加した皆さんに自信を植え付けることです。やる気のある看護スタッフの皆さんの参加を心よりお待ちしています。楽しい時間を共有しましょう。

日 時:2019年 11月30日(土)
※会場は開催2週間前に送付する受講票をご確認ください。
 会場について詳細をご希望の方はお問合せください。
【本セミナーの目標】
1. NPPVの準備ができる
2. NPPV中の観察項目がイメージできる
3. マスクフィッティングに自信を持てる
4. NPPV患者の「せん妄」に対応できる
5. 家族ケアを再考する
6. 在宅へ向かう本人家族の教育、つながりの構築

Program(10:00〜16:30)
10:00〜11:15 ①急性呼吸不全に対するNPPV(理論)
11:25〜12:40 ②急性期のNPPVケア
昼食
13:40〜14:55 ③NPPVの維持から離脱まで:長谷川・生駒(座学、途中演者交代)
15:05〜16:20 ④在宅へ向かうNPPV:長谷川・生駒(座学、途中演者交代)
16:20〜16:30 質疑応答
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。