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月刊糖尿病 09年7月号
月刊糖尿病7月号 SOLD OUT

2009年6月22日発売
A4変型判/160頁
価格:本体2,400円+税
ISBNコード:978-4-287-82002-5
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特集糖尿病治療薬 Up to Date
編集企画/谷澤幸生
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目次 座談会 特集 特集
 最近10年あまりの間に糖尿病治療が大きく変わってきた.SU薬とインスリンのみで高血糖に対峙していた時代は過ぎ,数多くの薬剤が選択可能となっている.αグルコシダーゼ阻害薬,速効短時間作用型インスリン分泌促進薬(グリニド薬),チアゾリジン薬が開発され,ビクアナイド薬も再評価されている.また,「インクレチン作動薬」も近く発売予定である.経口薬だけでなく,インスリンアナログの登場によりインスリン療法も変化しつつある.
 糖尿病も変貌している.まず,患者数が増加している.その増加に伴い,慢性合併症により生活の質を著しく損なう患者が増加した.糖尿病網膜症(失明),糖尿病腎症(腎不全),糖尿病神経障害という糖尿病に特有の細小血管障害に加えて,日本人のライフスタイルの変化もあり,大血管症,つまり,動脈硬化性疾患(狭心症,心筋梗塞,脳卒中,閉塞性動脈硬化症など)の重要性が増してきた.
 このような背景の中で,日本人の2型糖尿病の特性をふまえ,それぞれの薬剤の特徴,利点を生かして治療を進めることが以前にも増して重要である.個々の患者にどの薬剤をどの時期に,どう選択して治療を組み立てるのか? 併用は? いつ,どのようにインスリン治療に踏み切るのか? 良好な血糖コントロールを長く維持し,最終目標である合併症の発症防止,進展抑制を達成するために最適な薬物療法はどうあるべきか? 高齢者の糖尿病治療も重要な課題である.
 本特集では,経口糖尿病薬に焦点を絞り,糖尿病薬物治療の進め方について第一線のエキスパートに解説いただいた.新しく登場しつつある薬剤について,期待を含めてそれらの紹介も合わせてお願いしている.日々の糖尿病診療に役立てていただければ幸いである.
谷澤幸生
(山口大学大学院医学系研究科 病態制御内科学(第3内科)教授)
[特集]糖尿病治療薬 Up to Date
特集にあたって(谷澤幸生)
座談会 糖尿病治療薬 Up to Date(谷澤幸生・吉岡成人・石田 均・綿田裕孝)
1 経口糖尿病薬:種類と使い分け(河盛隆造)
2 インスリン分泌促進薬の作用機序とトピックス(稲垣暢也 他)
3 インスリン分泌促進薬(SU薬,グリニド薬)の特徴と使い方(田中 逸 他)
4 ビグアナイド薬の特徴と使い方(奥屋 茂)
5 αグルコシダーゼ阻害薬の特徴と使い方(大澤春彦 他)
6 チアゾリジン薬の特徴と使い方(山内敏正 他)
7 経口糖尿病薬:どの薬剤からはじめるか?(石原寿光)
8 経口薬療法のすすめかた(石田 均 他)
9 経口薬とインスリンの併用療法(吉岡成人 他)
10 高齢者・臓器障害を有する糖尿病患者の薬物療法(山根公則)
11 インクレチンとは?(清野 裕 他)
12 GLP-1受容体作動薬とDPP-IV阻害薬(山田祐一郎)
セルフトレーニング -チェックリスト問題と解答-

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 〈第2回〉糖尿病性浮腫性硬化症(宇谷厚志)
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