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月刊糖尿病 09年11月号
月刊糖尿病12月号 SOLD OUT

2009年11月20日発売
A4変型判/128頁
価格:本体2,400円+税
ISBNコード:978-4-287-82007-0
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特集糖尿病足病変の治療
編集企画/渥美義仁+真田弘美
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目次 特集 特集 特集
 糖尿病足病変は,進行する足潰瘍や壊疽となり,治療に難渋する重要な糖尿病合併症である.足病変を進行させないためには,足病変を早期に発見して治療や指導を行う必要がある.しかし,神経障害などで自覚症状が乏しく,靴の中の足ということで診察機会が少なく,発見が遅れがちである.それだけ,糖尿病を専門とする医師にとっては,尿の検査や定期的な眼科診察とは異なり,専門医としての診察力が問われるやりがいのある分野である.もちろん,医師自身が通院患者全員の足を診察する必要はなく,看護師などとチームで予防的アプローチを行う.予防的アプローチには,足のケアの啓発,ハイリスク患者の抽出,ハイリスク患者の足の診察,他科への依頼などが含まれる.
 糖尿病足病変の理解を深め,予防的アプローチが広く実践されるよう,『月刊糖尿病』12月号は糖尿病足病変を特集した.グローバルな問題としての足病変の紹介から,足病変の基礎病態である糖尿病性神経障害と血流障害の病態と治療,ゲートキーパーとして足潰瘍の判断や処置を行う内科医に求められる形成外科的な創傷治療,より重症化した場合の整形外科的アプローチ,足潰瘍・壊疽のリスクが高い腎不全や透析患者への対応,診断と治療に難渋する足病変の感染症,などをそれぞれエキスパートの先生方に執筆願った.さらに,チームとしてフットケアを実践する看護師の立場から,フットケアの実践,平成20年から診療報酬に認められた「糖尿病足病変の重症化予防」の展開,チームアプローチの実際などについても執筆願った.糖尿病足病変を理解して,チームでフットケアを実践するために必要な知識を網羅した,最善の特集であると自負しているので,ご期待いただきたい.
渥美義仁
(東京都済生会中央病院 副院長 兼 東京都済生会糖尿病臨床研究センター 所長
日本糖尿病学会 理事,本誌編集委員)
[特集]糖尿病足病変の治療
特集にあたって(渥美義仁)
1. 糖尿病足病変:糖尿病内科医の行うこと(渥美義仁)
2. 糖尿病足病変の“パンデミック”-欧米先進国から途上国へ-(河野茂夫)
3. 病足病変:神経障害の視点から(安田 斎)
4. 創傷治癒の視点から(寺師浩人)
5. 糖尿病患者における末梢動脈 疾患PADの脅威と治療戦略(横井宏佳)
6. 糖尿病足病変に対する整形外科的アプローチ(須田康文)
7. 糖尿病透析患者の足病変の実態(小林修三)
8. 糖尿病足病変の感染:診断,画像,治療(新城孝道)
9. 看護でのフットケア実践の視点から(加納智美)
10. 糖尿病診療・看護の実践における「糖尿病合併症管理料」評価と今後の課題(数間恵子)
11. 重症化予防フットケアの計画書作成(佐藤和子)

[連載]糖尿病検査シリーズ 企画:柏木厚典
〈第7回〉トリグリセライド(山下静也)
[連載]糖尿病に合併する感染症 企画:永淵正法
〈第6回〉先天性風疹症候群と糖尿病(楠原浩一)
[連載]糖尿病専門医のための皮膚病変講座 企画:宮地良樹
〈第5回〉糖尿病性脂肪類壊死症(necrobiosis lipoidica diabeticorum;NLD),前脛骨部色素斑(宇谷厚志)