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| 月刊糖尿病6月号 SOLD OUT |
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2011年5月20日発売
A4変型判／160頁
価格：本体2,500円+税
ISBNコード：978-4-287-82025-4
全ページカラー印刷
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| 企画編集／岩本安彦 |
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糖尿病，とくに大多数を占める２型糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法である．日本糖尿病学会が発行している『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2010』と，『糖尿病治療ガイド2010』で示されている「インスリン非依存状態の治療」では，まず食事療法，運動療法，生活習慣改善に向けて患者教育を行い，血糖コントロール目標が達成されなければ，次のステップとして経口血糖降下薬療法を行うことが示されている．
経口血糖降下療法としては，長い間スルホニル尿素（SU）薬とビグアナイド薬の時代が続いたが，1990年代半ば以降，最近に至るまでαグルコシダーゼ阻害薬，速効型インスリン分泌促進薬，チアゾリジン薬，そしてDPP-４阻害薬と新しい作用機序を持つ経口薬が次々に認可され，患者の病態に合わせた経口血糖降下薬の選択の指針が示されている．
本特集では，インクレチン関連の注射薬として新たに認可されたGLP-１受容体作動薬を含めた血糖降下療法に関して，血糖降下薬療法のエビデンス，日本における血糖降下薬療法のガイドラインと欧米（アメリカ糖尿病学会ADAと欧州糖尿病学会EASD）における２型糖尿病治療のアルゴリズムを始め，それぞれの血糖降下薬治療のコツについて，エキスパートの先生方にご寄稿いただいた．
欧米の２型糖尿病患者は肥満者が圧倒的に多く，ほとんどの症例でインスリン抵抗性が病態の主体であるのに対し，日本人ではインスリン分泌低下とインスリン抵抗性とが，さまざまな程度に関与し，インスリン作用不足をきたし，高血糖につながっていると考えられる．この点が，欧米での２型糖尿病治療では，ビグアナイド薬が第1選択薬として確固たる地位を確保しているのに対し，日本では，患者の病態の多様性に応じた使い分け（選択）が強調されている理由であろう．薬剤を選択する場合，高血糖の程度，糖尿病の罹病期間，肥満の有無，インスリン分泌低下の程度，インスリン抵抗性の有無，さらには年齢，合併症の有無と程度なども考慮して決めることが多い．しかし，病態に応じて薬剤を選択したとしても，想定したような効果がみられるか否かは簡単にはいかないようである．
本特集では，各経口薬治療のコツについて，それぞれの薬剤の作用機序，特徴，適応，問題点などを中心に述べていただいた．さらに，日本人２型糖尿病患者で増えてきている肥満2２型糖尿病患者における薬剤選択，若年発症2型糖尿病患者における薬剤選択について，豊かな経験に基づき，その考え方を示していただいた．
さらに，経口薬ではないが，インクレチン関連注射薬として，インスリン分泌促進作用以外にもさまざまな膵外作用が期待されているGLP-１受容体作動薬について，具体的な症例を示していただいた．
岩本安彦
（東京女子医科大学 名誉教授・常務理事）
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［特集］血糖降下薬療法のコツ
特集にあたって ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 岩本安彦
1. 血糖降下薬療法のエビデンス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 植木浩二郎
2. 日本における血糖降下薬療法のガイドライン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 佐倉 宏
3. 欧米における2型糖尿病治療のアルゴリズム ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 佐藤麻子
4. SU薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 佐藤 譲
5. グリニド薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 森 豊
6. α-GI治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 芳野 原
7. ビグアナイド薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 長坂昌一郎
8. チアゾリジン薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 戸邉一之
9. DPP-4阻害薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 平野 勉
10. GLP-1受容体作動薬治療のコツ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 難波光義
11. 肥満2型糖尿病患者の血糖降下薬療法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 松田昌文
12. 若年発症2型糖尿病患者の血糖降下薬療法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 浦上達彦
13. 腎障害，肝障害を合併する2型糖尿病患者の血糖降下薬療法 ‥‥ 宇都宮一典
14. BOTにおける血糖降下薬療法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 弘世貴久
［連載］
◆糖尿病に合併する感染症 ：企画 永淵正法
（第22回）耳鼻科領域感染症 ‥‥‥‥‥‥ 小河一彦，横山 泰
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