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月刊糖尿病 11年9月号
月刊糖尿病9月号 SOLD OUT

2011年8月22日発売
A4変型判/128頁
価格:本体2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82028-5
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特集肥満と外科治療

企画編集/吉松博信
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目次 特集 特集 特集
 世界的に肥満人口は増加しており,糖尿病を含め生活習慣病のひとつの誘因となっている.とくに肥満人口の多い欧米諸国では,年次的にその数は増加している.合わせて高度肥満者の割合も,欧米諸国は非常に高く,高度肥満者,高度肥満に合併した糖尿病の増加も重要な問題となっている.一般に高度肥満症患者では,食事療法や運動療法を用いた内科的治療だけでは減量が困難であることが多い.このような高度肥満症患者に対して海外では外科的治療が積極的に導入され,減量および糖尿病を含めた肥満関連合併症の改善に優れた成績を示すことが報告されている.
 肥満や肥満糖尿病の治療としての外科手術は,欧米諸国を含めて世界的にはここ数年の間に爆発的に増加しており,現在年間30万例前後の肥満症,肥満糖尿病の患者に対して肥満外科手術が行われている.一方日本ではいまだ少ないのが現状である.
 このように高度肥満症治療,高度肥満糖尿病治療への選択肢として,本号では「肥満症と外科治療」と題した特集を企画したい.この特集では内科的視点と外科的視点からみた肥満外科について,また肥満外科的治療と各代謝異常の関係,実際に行われている肥満外科治療について,それぞれの分野の第一人者の先生方にご執筆頂く予定である.本特集が肥満症,肥満糖尿病診療のうえで一助になれば幸いである.
吉松博信
(大分大学 医学部 総合内科学 第一講座 教授)
1.肥満症治療における外科的治療の位置づけ?内科医の視点より‥‥‥中尾一和
2.肥満症治療における外科的治療の位置づけ?外科医の視点より‥‥‥北野正剛
3.糖尿病と肥満外科‥‥‥門脇 孝
4.肥満外科とインクレチン‥‥‥前川 聡
5.肥満外科のコンビネーション治療としての行動療法‥‥‥吉松博信
6.肥満外科総論?世界的動向と我が国の現状‥‥‥太田正之
7.腹腔鏡下調節性胃バンデイング術‥‥‥佐々木 章
8.内視鏡的胃内バルーン留置術‥‥‥畑尾史彦
9.腹腔鏡下スリーブ状胃切除術‥‥‥谷 徹
10.腹腔鏡下胃バイパス術‥‥‥稲嶺 進
11.メタボリックサージャリ?‥‥‥笠間和典
12.肥満外科の今後について?正しいチーム医療の定着に向けて‥‥‥白井厚治