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月刊糖尿病 12年12月号
月刊糖尿病2012年12月号

2012年11月20日発売
A4変型判/128頁
価格:本体 2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82043-8
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特集糖尿病診療における検査:最新トピックス

企画編集/武井 泉
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目次[PDF 特集[PDF 連載[PDF 連載[PDF
 “糖尿病の検査”を特集として取り上げるにあたり,最新の内容としては「HbA1cの国際標準化」がひとつのテーマとして考えられる.そこで,本特集ではまず,今後のHbA1c測定におけるNGSP導入に際して,その内容・問題点をまとめていただく.さらに,今後HbA1cの国際的動向やNGSPの戦略なども考慮しても詳しく述べていただく.一方,現状におけるHbA1c測定法による差異や,施設間の問題も,臨床の先生方に認識してもらうことも重要と考え,それらに関する項目も設けた.
 また臨床の観点からは,「HbA1c単独では十分理解できない血糖変動幅をいかに捉え,その他の血糖指標検査と組み合わせるか」も重要な問題である.また,そのような観点から,食後高血糖や低血糖に関する項目も設けている.食後高血糖の重要性は,IDFが2007年にガイドラインを出しているが,エビデンスはまだ臨床的に十分反映されていない.また,大規模臨床試験(ACCORD試験)での結果からも,低血糖,重症低血糖に対する臨床的対応が今後さらに重要性を増すと考えられる.
 現場で用いる治療薬としては,インクレチン製剤の使用が急速に普及している.そのために,昨今では血中インスリン値やグルカゴン値測定,およびインクレチン値の測定が頻繁に行われるようになった.そこで本特集では本測定に対しても取り上げ,その問題点も整理いただく.
 また,『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版』では,新しくnon-HDLが基準に加わった.今後の糖尿病患者におけるnon-HDL測定の有効性が予期される.また,血糖測定については,近年その使用が広く普及したが,患者自身による血糖自己測定(SMBG)と,病院におけるPOCTの機器の使い分けに,いかに対応していくかということも重要な課題である.
武井 泉
(東京歯科大学 教授,市川総合病院 糖尿病・内分泌センター長)
特集にあたって/武井 泉

1.日本におけるHbA1c標準化の変遷/柏木厚典
2.日本糖尿病学会のHbA1cの対応と今後の動向/植木浩二郎 他
3.NGSP認証とラボラトリーネットワーク/梅本雅夫
4.HbA1c標準化の諸問題/雨宮 伸
5.HbA1cの施設間差とHbA1c測定法による差異/石橋みどり
6.HbA1c,グリコアルブミン,1,5-AGの使い分け/目黒 周
7.食後高血糖と低血糖の捉え方/佐藤麻子
8.糖尿病患者における血中インスリン値とグルカゴン値/石原寿光 他
9.インクレチン測定/稲垣暢也 他
10.non-HDL コレステロール/横手幸太郎
11.SMBGとPOCT/桑 克彦

・セルフトレーニング-チェックリスト問題と解答-


連載
・糖尿病の運動療法
第5回 運動処方の指導方法と実施上の注意点
鈴木 進 他

・テーラーメイド医療〜糖尿病における現状と展望〜
第7回 合併症遺伝子の最新情報:大血管症(動脈硬化)
下村伊一郎 他

・糖尿病の食事療法
第9回 機能性食品,サプリメントと糖尿病
橋詰直孝 他

・糖尿病に合併する感染症
第35回 インターフェロンおよび化学療法に起因する糖尿病
林 純 他