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月刊糖尿病 13年1月号
月刊糖尿病2013年2月号 SOLD OUT

2013年1月21日発売
A4変型判/108頁
価格:本体2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82045-2
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特集糖尿病と心疾患−基礎と臨床−

企画編集/犀川哲典
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目次[PDF 特集[PDF 特集[PDF 連載[PDF
 糖尿病およびメタボリックシンドロームは,日本に限らず世界中でますます増加しつつあり,今や医学上のみならず,社会問題のひとつとなりつつある.糖尿病が増加する原因のひとつに,最近の社会生活の変化,すなわち運動不足と過食の問題がある.健康日本21でも強調されているように,糖尿病およびメタボリックシンドロームは運動・食事・禁煙に注意すれば重症化しない疾病でもある.現代社会において,糖尿病およびメタボリックシンドロームへの対策は喫緊の課題である.飢餓に悩む人口集団がある一方,過食に悩む集団がある.
 日本の糖尿病人口は2000万人とも3000万人ともいわれる.また,糖尿病やメタボリックシンドロームは特異的な症状に乏しいため,積極的に検査しないかぎり発見されにくいという難点がある.そのために特定検診が導入されたが,どうもその成果が今ひとつのように思われる.
 糖尿病の特徴は,全身の血管を侵すという点にある.頭部,頸部,心臓,腹部,下肢のあらゆる血管を侵されることで,QOLを傷害される患者は非常に多い.このことはまた,医療経済にも大変大きな影響を与える.糖尿病により,脳,心臓,腎臓に合併症が発生し,人工透析に至るとそのコストは莫大なものになる.
 糖尿病およびメタボリックシンドローム,あるいは脂質異常症を最終的に繋ぐものは,血管の炎症と考えられる.今や臨床現場では疾患のバリアは少なくなり,心臓が悪く,糖尿病もあり,脂質異常も合併しているという患者もめずらしくない.多リスク因子群というより,多疾病・多疾患シンドロームともいうべき状況にある.
 本特集では,心血管疾患における糖代謝異常に焦点を当てて,いかに糖代謝異常を伴う心血管疾患をうまく治療していくかを考えたい.そこで,この領域のエキスパートの先生方に解説をお願いした.本特集が読者諸賢の診療の一助になれば,これにすぎる喜びはない.
犀川哲典
(大分大学医学部附属病院 循環器内科 診療科長)
特集にあたって/犀川哲典

I.糖尿病と心臓病の基礎
1.心臓における糖・脂質代謝/島袋充生
2.メタボリックシンドロームにおける心筋代謝/下村伊一郎 他
3.Glucotoxity・Lipotoxicityと心臓/井口登與志 他
4.糖尿病における心筋イオンチャネルの異常/木村純子 他

II.糖尿病と心臓病の臨床
1.糖尿病と虚血性心疾患/代田浩之 他
2.糖尿病と心不全/小川久雄 他
3.糖尿病と高血圧症/北村和雄 他
4.メタボリックシンドロームと心房細動/高橋尚彦
5.糖尿病と心臓自律神経障害/油布邦夫
6.メタボリックシンドロームとANP,BNP/斎藤能彦
7.血糖変動と心疾患/手嶋泰之

・セルフトレーニング-チェックリスト問題と解答-

連載
・糖尿病に合併する感染症
第37回 化学療法:細菌感染症
門田淳一 他

・テーラーメイド医療
第9回 糖尿病と遺伝子診断・遺伝カウンセリング
福嶋義光 他