HOME雑誌月刊糖尿病 > 月刊糖尿病14年7月号
月刊糖尿病 13年5月号
月刊糖尿病2014年7月号 SOLD OUT

2014年6月20日発売
A4変型判/80頁
価格:本体2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82061-2
全ページカラー印刷

特集●病態に応じた血糖コントロールの管理目標

企画編集/古家大祐
画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます
目次[PDF 特集[PDF 特集[PDF 特集[PDF
 日本をはじめ世界各国において,糖尿病人口は増加の一途をたどっている.したがって,糖尿病治療および糖尿病合併症にかかる医療費は増大している.糖尿病治療の基本は,生活習慣の修正による適正体重の維持,適切なエネルギー摂取と運動療法であるが,この飽食および車社会の時代に生活習慣の修正を遵守することはきわめて難しい.さらに,我が国は高齢化が進行しており,平成25年版 高齢社会白書によると65歳以上の高齢者人口は,過去最高の3079万人(前年2,975万人)となり,総人口に占める割合(高齢化率)も24.1 %となった.高齢化とともに問題になるのが腎機能の潜在的低下であり,慢性透析療法に導入される患者の平均年齢も68歳を超えているのが現状である.このような我が国の日常生活状況や人口動態を踏まえて,糖尿病管理も必然と変革が求められてきた.そこで,次号では「病態に応じた血糖コントロールの管理目標」と題した特集を企画したい.
 前述したように糖尿病患者数は増加の一途をたどっているが,目標を目指した画一的な治療は数々の問題があることも大規模研究の成果からみえてきた.つまり,個々に応じた血糖管理目標の設定がきわめて重要である.この特集では,昨年に発表された熊本宣言の意義から,血糖コントロールの指標,それぞれの合併症を有する患者における血糖コントロールに関して,第一人者の先生方にご執筆頂く予定である.本特集が,糖尿病患者の合併症の克服とQOLの向上に繋がる診療の一助になれば幸いである.
古家大祐
(金沢医科大学 糖尿病・内分泌内科学 教授)
特集●病態に応じた血糖コントロールの管理目標
1.血糖コントロールの管理目標:2013年熊本宣言の意味するところ/荒木栄一
2.血糖コントロールの指標:HbA1c, グリコアルブミン, 1.5-AG,CGMなど/岡崎智子,八木邦公
3.糖尿病網膜症における血糖コントロール/岡畑純江,坂本健太郎,三松貴子,柴 輝男
4.糖尿病腎症における血糖コントロール(早期腎症〜顕性腎症期)/荒木信一
5.糖尿病腎症における血糖コントロール(腎不全期〜透析療法期)/田口顕正,深水 圭,奥田誠也
6.糖尿病性神経障害における血糖コントロール/神谷英樹,中村二郎
7.大血管障害における血糖コントロール/福留美千代,西尾善彦
8.高齢者糖尿病の血糖コントロール/横野浩一
9.肝疾患(慢性肝炎,肝硬変)合併時の血糖コントロール/竹下有美枝,篁 俊成
10.外科手術時およびICUの血糖コントロール/恩田美湖,宇都宮一典
11.糖尿病合併妊娠,妊娠糖尿病における血糖コントロール/柳澤慶香,内潟安子