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WOC Nursing 15年8月号
A4変型判
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-73023-2
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特集排尿・排便障害のアセスメント
企画編集/谷口珠実(山梨大学大学院 総合研究部 医学域 看護学系
健康・生活支援看護学講座 准教授)
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 皮膚・排泄ケア認定看護師の皆さんは,一般の看護師から排尿や排便の管理が困難な患者さんについて相談されて,その対応に困ったことはありませんか?養成課程では,排尿や排便のアセスメントを解剖・生理・病態・疾患と系統的に学習して,基礎知識は学んだものの,座学や短い実習だけでは,専門家として不安に感じてしまうという声も聞きます。何とか対応できても,本当にこの対応がベストだったのか,後で悩むこともあるでしょう。適切な対応方法にたどり着くためには,その原因となる病態や疾患,飲食や活動という生活要因や環境要因などのさまざまな影響を考えて,原因の改善や生活の改善などを組み合わせ,ケアに組み込むことが必要です。すなわち,アセスメントを正しく行うことが,最適な対処の糸口につながります。では,どのようにアセスメントを進めればよいのでしょうか?
 アセスメントとは,看護の目的を達成するためのデータ収集と確認,そして整理をすることで看護の問題または看護診断を確定することです。的確なアセスメントにより,患者に適した看護目標の達成を目指した計画の立案,そしてケアの実施に至ります。看護のアセスメントを行うには,身体所見としては下部尿路や骨盤底という局所と,全身状態の双方から考えます。さらに心理的・社会的・環境的な要因を併せて,その症状の原因や解決策を検討する過程でもあります。基本情報としてこれらすべてを網羅するアセスメント方法は,抜けがないため初学者には有効ですが,皮膚・排泄ケア認定看護師がコンサルテーションを受けたときに,すべてが揃っているわけはありません。そこで,効率よく一般看護師から要点を把握するためには,どのような情報やデータを確認する必要があるかを知っておくとよいでしょう。
 基本的な病態や排尿日誌,残尿測定については2014 年8 月号のWOC Nursing の特集『高齢者排尿障害のアセスメントと対処』を参照していただくこととし,今回は一歩踏み込んで,症状と客観的データをどのように組み合わせて活用すればよいかという構成になっています。経験豊富な専門家の先生方に,病院内の入院患者や在宅療養者の訴える症状からの道しるべとなるように,どのようにアセスメントを進めればよいかに焦点を当て解説していただきます。
 この特集が解決の糸口を見つけるアセスメントに役立ち,実際に排泄で困っている患者さんが救われることを願っています。
 最後に,山梨大学大学院の修了課程に,2016 年より排泄看護学が誕生します!
谷口珠実
山梨大学大学院 総合研究部 医学域 看護学系
健康・生活支援看護学講座 准教授
排尿
1章 尿失禁(蓄尿症状)/宮本達也
2章 頻尿・尿意切迫感について 蓄尿症状からみる過活動膀胱を考える/澤田智史
3章 女性の尿排出困難/小林英樹
4章 男性の尿排出困難/吉良 聡
5章 尿意が不明瞭なケース 適切なアセスメントのために必要なこと/三井貴彦・武田正之
排便
1章 便秘/神山剛一
2章 下痢/山名哲郎
3章 下痢と便秘を繰り返す/神山剛一
4章 食事/積 美保子
5章 排便姿勢と便排出力/国武ひかり・荒木靖三
6章 経腸栄養患者の便失禁のアセスメント/北久保佳織