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WOC Nursing 15年12月号
A4変型判
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-73027-0
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特集快適な排尿を取り戻す〜おしっこのケア・最前線〜
企画編集/上田朋宏(医療法人朋友会 泌尿器科上田クリニック 理事長/ 院長,NPO 法人 快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事長,医学博士〔京都大学〕)
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 今から4半世紀前,1989年に開催された第1回老人泌尿器科研究会(現 日本老年泌尿器科学会)において,欧米の老年医学専門家が揃って,「日本は人類がいまだ体験していないスピードで高齢化し,25年後には4人に1人が要介護老人になります。排尿の問題は大きな問題になりますが,日本がどのようにその問題と向き合い解決していくのかを,世界は大変楽しみにしています」と締めくくったのを今も鮮明に覚えています。その後,予想どおりに日本は高齢社会に突入し,介護保険制度(2000年),後期高齢者医療制度(2008年)を作りました。そして今から10年後の2025年に,団塊の世代が75 歳以上となって超高齢社会を迎えるにあたって“効率的かつ質の高い医療提供体制の構築”と“地域包括ケアシステムの構築”が急務とされています。
 おしっこの問題は多くの場合,歳のせいでそのほとんどが諦められてしまっています。さらに,多くの課題が山積しており,それぞれの患者にどう対応していいのかわからないのが現状です。正常の排尿は,尿を溜める蓄尿と尿を出す尿排泄という2つの仕組みから行われているために,治療が一筋縄ではいかない点や,赤ちゃんのときのおむつがまた必要になることで人間の尊厳が傷ついてしまう点にこの問題の根深さがあります。おむつはこれまでの25年で布から紙に材質が変わり,静かに革命が進行しましたが,適切なおむつ使用については十分に浸透していません。また,おしっこのケアには医師だけでなく看護職や介護職,理学療法士などの多職種との連携・協働が欠かせません。
 今回の特集は「快適な排尿を取り戻す〜おしっこのケア・最前線〜」としました。25年経っても変わっていないおしっこのケアの環境に対して,もう時間がないという危機感をあおるだけでなく,今後10年どう向き合い,対処するかの指南書となるべく企画しました。看護師(WOCナース)の皆さんが,臨床現場でおしっこケアのリーダーシップをとるときの一助になれば幸いです。
上田朋宏
医療法人朋友会 泌尿器科上田クリニック 理事長/ 院長,
NPO 法人 快適な排尿をめざす全国ネットの会 理事長,医学博士(京都大学)
1章
2章
3章
4章
5章
6章
7章

8章
9章
10章
11章
12章
13章
おしっこのケアと向き合うために/上田朋宏
知っておくべきおしっこの生理/髙井 峻,吉村直樹
おむつの処方箋/大坪麻理,浜田きよ子
おしっこケアと作業療法とのかかわり/一木愛子
ベッドからトイレへの移動/小澤恵美
小児の排尿ケア〜子どもから大人へ:学校保健・キャリーオーバー〜/田中悦子
皮膚・排泄ケア認定看護師とおしっこケアとのかかわり
〜急性期病院の排尿ケア・尿路ストーマケアの課題〜/山本由利子
残尿測定・間歇導尿/山口昌子
治療 1:薬物療法〜排尿障害をみたときの薬の使い方〜/杉野善雄
治療 2:手術/藤原敦子
地域で考える排尿管理/舟谷文男
パスを用いた尿道カテーテル抜去の取り組み〜泌尿器科医不在の病院にて〜/山下詠子
排尿を取り巻く法律〜多職種協動の意義と限界〜/井上 亘