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WOC Nursing 16年4月号
A4変型判
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-73031-7
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特集今,在宅に求められるストーマケア
企画編集/熊谷英子 (むらた日帰り外科手術・WOCクリニック 統括看護部長,皮膚・排泄ケア認定看護師)
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 2025年に日本は超高齢社会を迎え,65歳以上の高齢社人口は約3500万人(人口比約30%)に達すると推計されています。この超高齢時代に向けて多くの医療職・介護職の方が,「在宅ケアを充実させなくては…,でも具体的にどうすればいいのだろう?」という漠然とした不安を持っていることと思います。
 2010年に実施された社団法人日本オストミー協会の第7回生活実態基本調査報告書では,ストーマ保有者の平均年齢は71.1歳であり,そのうち70歳以上が62%を占めると報告されています。また,生活上抱えている問題や悩みの質問に対する回答では,「ストーマの管理ができなくなった場合の不安」「老齢化で寝たきりや半身不随になること」「災害時のストーマケアの補給」が上位を占めており,ストーマ保有者自身も在宅でのストーマケアに大きな不安を抱えています。
 筆者は30年以上にわたって大学病院でストーマケアに携ってきましたが,東日本大震災をきっかけに,昨年4月からは「地域における皮膚・排泄ケアの質の向上」を目的に,在宅に活動を移しました。大学病院時代は,「ストーマ保有者がストーマというハンディキャップを最小限に通常の生活を営めること」を目標に,入院から退院まで,さらに退院後も生涯にわたって,地域医療者と連携しながらストーマ保有者を支援してきました。また,地域医療者向けの公開講座の開催や日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会における介護サービス担当者のストーマケア講習会を積極的に開催するなど,地域医療者・介護職者への教育的活動も実践してきました。
 しかしながら実際の在宅の現場では,病院でのケアが不十分で便漏れや皮膚障害で苦悩するストーマ保有者,40年間,においに悩みつづけていたストーマ保有者,術後のフォロー体制が整備されていないために行き場のないストーマ保有者,問題があっても気軽に相談できないストーマ外来,在宅医療者・介護職者の知識・技術の不足により装具交換がやっとの継続ケア,ストーマがあるだけで入所できない施設など,さまざまな問題が山積しており,超高齢社会に向けた対応が困難な状況にあります。これらの現状から,早急に解決すべき課題として,病院におけるストーマケアの質の確保,長期的なフォローアップ体制の見直し,地域医療者との連携強化,地域医療者・介護職者の教育体制の整備,災害時の支援体制の整備が急務と考えます。
 本特集では,「今,在宅に求められるストーマケア」と題し,病院および在宅で活躍している先生方に,それぞれの立場で在宅におけるストーマケアの問題点と課題に対する解決策についてわかりやすく解説していただきます。ストーマ保有者が病院から在宅とそのときどきに必要な,最高のストーマケアを受けられるよう,明日からのストーマケアに生かしていただければ幸いです。
熊谷英子
むらた日帰り外科手術・WOCクリニック 統括看護部長,皮膚・排泄ケア認定看護師
1章
2章
3章
4章
5章
6章
7章
8章
9章





10章
11章
在宅におけるストーマケアの現状と課題/熊谷英子
在宅のストーマケアに必要なフィジカルアセスメント/高橋真紀
在宅での生活を考慮したストーマ装具選択/二宮友子
在宅療養につなげるセルフケア指導/平良智恵美
病院と在宅をつなぐ窓口ストーマ外来の役割/柴﨑真澄
ストーマケアに求める地域医療連携とは/浦山美輪
在宅の皮膚・排泄ケア認定看護師から病院に求める連携とは/木村かおり
在宅における多職種連携/大網さおり
症例から学ぶ在宅のストーマケア
1. 認知機能低下のある患者のストーマケア/廣川友紀
2. 高齢でセルフケアが十分に行えない患者のストーマケア/廣川友紀
3. 短腸症候群がある回腸ストーマ保有者の地域医療連携/阿部晶子
4. 皮膚障害のある在宅療養者のストーマケア/小野友美
5. ターミナル期におけるストーマ脱出のある在宅療養者のストーマケア/小野友美
在宅医療者・介護職者の教育体制の整備/熊谷英子
ストーマケアにおける災害対策/熊谷英子
【お詫びと訂正】

P92「11章 ストーマケアにおける災害対策」の「図2 災害対策リーフレット」の説明文(文責:編集部)のなかで,当リーフレットが「学会ホームページより入手可能」との記載がございますが,正しくは,「該当ページは近日開設予定であり,その後,ダウンロード可能」となります。

読者の皆さま,本章をご執筆の熊谷英子先生,そして当リーフレットの転載を快く許諾してくださいましたJSSCRさまにご迷惑をおかけしましたことを謹んでお詫びし,ここに訂正いたします。(編集部)