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WOC Nursing 16年10月号 SOLD OUT |
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A4変型判
価格:本体2,000円+税 ISBNコード:978-4-287-73037-9
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特集●医療関連機器圧迫創傷〜発生と悪化をどう防ぐ? 今まで気づかなかったこんな機器まで〜 企画編集/石澤美保子(奈良県立医科大学 医学部 看護学科 成人看護学 教授,ET/ 皮膚・排泄ケア認定看護師)
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医療関連機器圧迫創傷は一般的に,医療機器を装着することにより,皮膚が圧迫を受けて損傷を起こすことから発生する創傷と認識されています。医療関連機器の多くは治療上必要であるため,機器を装着しないわけにはいかず,防ぎきれない創傷と考えられていました。また,寝たきりなどで圧迫の回避ができずに褥瘡が発生するのとは違い,機器を使用する期間が終了すれば,圧迫の原因が除去できることで,これ以上悪化しないと考えて医療関係者は安堵し,自然に軽快するのを待つ傾向にありました。そのため,臨床においては症例報告として散見される程度で,系統立った予防・管理方法などは統一されてこなかったと推察します。
そのようななか,2012年から日本褥瘡学会の最重要課題の1つとして,当時の真田弘美理事長により,わが国における医療関連機器圧迫創傷についての現状把握および予防・管理方法などの指針作成のために,積極的な取り組みが開始されました。その影響もあってか,この3年あまりで,クリティカルケア領域の雑誌や医師対象の皮膚科学雑誌にも本テーマが数多く特集されるようになりました。
医療関連機器圧迫創傷といえば,やはり呼吸・循環管理に関する機器が原因で,びらんから深い潰瘍に至るケースの報告も多くみられます。たとえば,非侵襲性陽圧換気法(NPPV)マスク,酸素マスク,気管内挿管チューブや深部静脈血栓症(DVT)予防用医療機器などが主です。急性期の呼吸・循環管理以外の一般病棟で多いのが,点滴やドレーン・チューブ類の圧迫・固定による創傷です。また,NPPVなどの最近の医療機器よりもっと以前からは,整形外科分野のギプス・シーネなどによる圧迫創傷が広く知られているところです。
本特集では,これまでの医療関連機器圧迫創傷に関する書物でしばしば取り上げられてきた機器以外で,とくにページ数を割いて取り上げられることが少なかった整形外科分野のギプス・シーネなどや,一般的にあまり知られていない特殊な機器も取り上げました。テーマが「医療関連機器圧迫創傷〜発生と悪化をどう防ぐ?今まで気づかなかったこんな機器まで〜」とありますように,今までにない内容を盛り込んでいます。臨床現場で活躍されている7名のご専門の先生方から,機器の種類,特徴,発生機序,創の特徴,予防方法,発生時のケアなどを順序立てて解説していただきました。症例を提示していただく際には,できるだけ難渋したケースや報告の少ないケースをお示しいただいています。
いまや医療関連機器を使用する際は,施設の規模や,急性期・慢性期に関係なく,装着と同時に予防を考えて実践していかなければならない時代になったと考えます。また,残念ながら発生した場合の迅速かつ適切な管理方法も必要となります。そのため,さまざまな角度から知識・技術として医療関連機器圧迫創傷の予防と管理を学ばなければなりません。この特集号を,そんな皆さまの明日からの臨床実践にお役立ていただければ幸いです。
石澤美保子
奈良県立医科大学 医学部 看護学科 成人看護学 教授,ET/ 皮膚・排泄ケア認定看護師
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日本における医療関連機器圧迫創傷へのこれまでの取り組みと今後の展望/石澤美保子
整形外科分野での治療上発生しやすい医療関連機器圧迫創傷/富和清訓,田中康仁
整形外科分野における医療関連機器圧迫創傷の予防とケア〜ギプス,シーネ〜/西林直子
どの病棟でも起きやすい医療関連機器圧迫創傷〜胃瘻,点滴ライン,抑制帯〜/天内陽子
あまり知られていない医療関連機器圧迫創傷〜タニケット,サージカルガーメント〜/西林直子
DVT予防のための医療関連機器圧迫創傷〜弾性ストッキング〜/野口まどか
DVT予防のための医療関連機器圧迫創傷〜間欠的空気圧迫装置〜/野口まどか
呼吸管理における医療関連機器圧迫創傷〜NPPVマスク〜/中屋貴子,原田愛子,高橋裕三
呼吸管理における医療関連機器圧迫創傷〜気管内チューブ,酸素マスク〜/森川妙子
重症患者の循環管理における特殊な医療関連機器圧迫創傷〜植込型左心補助人工心臓のドライブライン皮膚貫通部圧迫創の管理〜/中屋貴子,堀 由美子,水野敏秀,松本順彦,福嶌教偉
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