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WOC Nursing 17年8月号
A4変型判
2017年08月発行
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-73047-8
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特集褥瘡を“みる”コツ 外用薬を選ぶコツ
企画編集/岡田克之(桐生厚生総合病院 皮膚科 診療部長 兼 食養科部長)
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 褥瘡対策とは何でしょうか。予防策? 局所ケア? 治療法? 栄養サポート? 感染制御? そう,本誌をお読みになっているあなたの思うすべてが,おそらく正解です。ではなぜ皆さんは日々悩んでおられるのでしょうか。同じ患者さんはいない,同じ褥瘡はないからです。昨日はうまくいったことが,今日もうまくいくとは限りません。「褥瘡をみる」ということは「見る」と「診る」と「看る」のコラボレーションです。教本で覚える知識,先輩に教わるスキル,多職種から得る専門性,それらを立体的に積み重ねなくてはなりません。褥瘡を見て創状態をアセスメントし,それに合わせた診療計画を組み立て,予防にも治療にもつながる看護へと連なっていきます。経験則も大切ですが,それだけに頼らないエビデンスに基づく褥瘡対策を学んでほしいと思います。
 医師が治療を決めたとき,その判断の根拠を知らなくてはなりません。それでこそ看護師のケアが有意義なものとなります。褥瘡治療の柱は,外用薬,ドレッシング材,陰圧閉鎖療法などの物理療法,外科的処置でしょうか。万能な「とこずれぐすり」などありません。外用薬を決めるには創評価が基本になります。アセスメントツールとして,日本褥瘡学会によるDESIGN-Rが優れています。いまや私たちの共通言語であり,国際的にも通用するものです。本特集の前半は,それぞれのカテゴリーに応じて外用薬を決める,という構成にしました。たとえば「Dからみる」ならば,dレベルで浅ければこんなことを考え,どの外用薬を選ぶかというような“コツ”が記されています。外用薬に限界があるなら,ドレッシング材や手術療法などにも言及するようにしました。さらに執筆者の専門性を生かした【plus ONE】として,褥瘡に限定しない内容で,知って役立つコラムを加えてあります。後半は関連項目として,足の褥瘡,栄養と褥瘡,リハビリテーションと褥瘡,そして外用薬の有害事象などをまとめました。
 褥瘡の発症には,個体要因,環境・ケア要因,そして共通要因として外力・湿潤・栄養・自立があります。それぞれを考えることが,発生予防に役立ち,治療とケアにもつながります。治療の武器の1つである外用薬を使うにあたって,執筆者の皆さんの磨かれた技をご覧になってください。多職種連携が叫ばれて久しいですが,有機的な真の連携を図るには何が必要なのでしょうか。それぞれの持つ専門性を発揮しつつ,共通の眼を持つことだと思います。今回は外用薬の選び方を特集しました。創をみて,患者さんをみて,褥瘡にかかわる医療人としての眼を鍛えられれば幸いです。そして褥瘡対策におけるチーム医療の実践に役立ててほしいと思います。
岡田克之
桐生厚生総合病院 皮膚科 診療部長 兼 食養科部長
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褥瘡を“みる”ということ〜三次元の眼を鍛えましょう〜/岡田克之
急性期褥瘡をみる〜新たな治療法を目指して〜/茂木精一郎
D(深さ)からみる〜浅いか深いか,その大きな違い〜/大谷内千恵
E(滲出液)からみる〜全過程で最も重要な創傷管理の指標〜/田村敦志,長谷川道子
I(炎症/感染)からみる〜感染を適切にアセスメントする〜/天野博雄,馬場俊右,千葉励子
G(肉芽組織)からみる〜評価のポイントとケアの考え方〜/飯坂真司
N(壊死組織)からみる〜創の状態に応じて薬剤を使いわける〜/荒木玲子
P(ポケット)からみる〜褥瘡に特徴的な創の形態〜/磯貝善蔵
足の褥瘡〜踵褥瘡と足趾の圧迫創について〜/高山かおる
栄養から外用薬を選ぶ/遠藤隆之,真壁 昇
リハビリテーションと褥瘡/岸本 浩
有害事象/永井弥生
〔お知らせ〕
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