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WOC Nursing 19年3月号
A4変型判
2019年3月発行
価格:本体2,400円+税
ISBNコード:978-4-287-73064-5
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特集WOC領域におけるエコーテクニック 〜褥瘡エコーの使い方・読み方・ケアへの活かし方〜
企画編集/水原章浩(医療法人三和会 東鷲宮病院 院長/褥瘡・創傷ケアセンター)
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  エコーは医療に大きな変革をもたらしました。
 “エコーを診断・治療に使う”ことは現在の医療ではあたりまえのことになっています。腹部臓器や心臓をはじめ動脈や静脈の疾患はエコーで診断され,整形外科領域でも今やレントゲンよりエコーです。
 さらにエコー機器の進歩は驚異的で,以前は大きなエコー装置をガラガラと押していったのが,今では手軽に持ち運びできるハンディタイプ機器もあり,あたかも聴診器のようにエコーが使える時代になりました。
 これだけ普及してきたエコーの特徴をひとことで言えば“体の中の構造をリアルタイムに容易に見ることができる”ということです。
 この特徴を考えれば“褥瘡の下部構造をエコーで見てみたい”という発想が生まれるのは当然のことでしょう。なにしろエコーで皮下の様子が手に取るようにわかるのですから,皮膚病変である褥瘡の評価にエコーを使わない手はありません。
 実際に褥瘡にエコーをあてることで,外から見ただけではわからない多彩な出来事が皮下で起こっていることがわかってきました。
 DTI〜深部組織損傷の診断をはじめ,浮腫の状態,ポケットの観察,カラードプラによる炎症の推移などは褥瘡エコーならではの新知見といえるでしょう。
 これら褥瘡エコーで得られた情報が褥瘡患者の看護計画に反映され,それを元に対策が実施されて,さらにその効果が褥瘡エコーでフィードバックされるという,実臨床に大きく役立つツールになっているのです。
 本特集では,看護師としてエコーを臨床に応用したパイオニア的な存在の浦田克美さん,岡田純子さんをはじめ,検査技師として褥瘡エコーの普及に活躍されている富田則明さん,当東鷲宮病院で多数の褥瘡症例を担当してもらった那須ユキエさんら,臨床の最前線で褥瘡および褥瘡エコーに携わっているエキスパートの方々に執筆をお願いしました。
 これら優れた執筆陣のおかげで本特集は実践的で中身の濃い充実した内容になったものと思います。
 本特集が読者の皆さんにとって褥瘡にエコーをあてるきっかけとなることを願ってやみません。

水原章浩
医療法人三和会 東鷲宮病院 院長/褥瘡・創傷ケアセンター

1. エコーの原理/富田則明
2. エコー機器の進歩/富田則明
3. 褥瘡エコーに必要な基本的な解剖を知る/那須ユキエ
4. 褥瘡エコーの実際と工夫/那須ユキエ
 コラム1:骨折をエコーで見る〜整形外科領域のエコー/那須ユキエ
5. 看護師がエコーを使うことの意義/浦田克美
 コラム2:便秘をアセスメントする新しい方法〜直腸肛門エコー/浦田克美
6. 褥瘡エコーでわかること〜その1:深部組織損傷(DTI)とその所見/水原章浩
7. 褥瘡エコーでわかること〜その2:浮腫,液貯留,肉芽組織,壊死組織,ポケット/水原章浩
8. カラードプラでみる血流の意義/水原章浩
9. エコーを使った褥瘡ケアの実際〜看護の視点から/岡田純子,畑中都子,金澤隆三郎,三坂和温
 コラム3:褥瘡エコーの今後の発展/中島千佳,中島光太郎