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WOC Nursing 第100号(Vol.10 No.3 2022) |
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A4変型判
2022年6月発行
定価2,640円(本体2,400円+税10%)
ISBNコード:978-4-287-73100-0
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特集●事例で学ぶ排泄ケア
企画編集/牧野美奈子(武蔵野市高齢者総合センター 住宅改修・福祉用具総合相談センター 排泄ケア専門相談員,看護師/介護福祉士/介護支援専門員/介護予防主任運動指導員,NPO法人 日本コンチネンス協会 コンチネンスアドバイザー) |
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今回「事例で学ぶ排泄ケア」を企画しました。
排泄障害は臨床のみの障害ではありません。病院や施設だけでなく在宅生活を送っているクライアントにとっても,その人のQOLに大きく関わる障害です。今回の特集においてWOCナースの皆さまが主読者である本誌で,さまざまな場面で多職種の専門家が関わり,多様な視点とそれぞれの価値観のなかで,クライアントのその人らしい改善(生活)を支えるためにどのようなプロセスで関わったのかを事例を通じてお伝えできることを大変光栄に思います。
ケアの方向性でもある,治療・改善・問題解決の3つをしっかりとらえるためにも,まずは,第一線で直接診療を行っておられる泌尿器科医師の鈴木基文先生と消化器外科医師の神山剛一先生の2名の医師に,現状を含め,よりよいケアとは何か,今後期待する排泄ケアへのご提言・ご意見をいただきます。
各分野でのケースとして,まず,泌尿器科クリニックで中心的な看護師をされていて,在宅生活を円滑に行えるようにすることを大切に診療に関わっておられる,北廣和江先生に外来でのケースをご提示いただきます。
次に近年,排便障害に関するガイドラインが直接ケアのうえで積極的に活用されるようになるなかで,排便障害のクライアントが多くみられ,それがスキントラブルだけでなく精神面での混乱に大きく影響してくる精神科病棟で排泄ケアを中心に行っておられる西村友希先生にケースのご提案をお願いしました。
3つ目のケースはWOC看護師として,全診療科に関わり皮膚・排泄ケアの役割を担っておられる近石昌子先生に,本誌読者の皆さまが一番ご興味がおありかもしれない専門に特化しながら関わったケースをお示しいただきます。
排泄障害は下部尿路の治療のみで解決できるとは言いきれません。大西安季先生は理学療法士として,排泄リハビリテーションの見地からのアプローチをどのように考え,実践に至っているか,ケースを通しご提案いただきます。
最後に,生活者の立場に立って介護福祉士であり福祉用具プランナーの高橋勝久先生と私で排泄関連用具により生活に困らないように,どのような用具をプランニングしケアの継続と日常生活を支えるかをご提案します。
すべてのケースでいえることだと思いますが,医療の場面でも,介護の場面でも,ただ1人でケアを遂行し完結することは不可能です。クライアントとの関わりのなかでキーパーソンとなる人材がそれぞれの視点からプロセスをたどり,結果に導いていったのかを解説できればと思います。
バックグランドの違う専門職がどのようなケースにどのようなケアを行っているのか,読者の皆さまに知っていただき,今後のケアに少しでもお役立ていただければ望外の喜びです。
牧野美奈子
武蔵野市高齢者総合センター 住宅改修・福祉用具総合相談センター 排泄ケア専門相談員,看護師/介護福祉士/介護支援専門員/介護予防主任運動指導員,NPO法人 日本コンチネンス協会 コンチネンスアドバイザー
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1. 泌尿器科診療場面における現状と提言/鈴木基文
2. 消化器外科診療場面における現状と提言/神山剛一
3. 泌尿器科クリニックで支える,生活するための排泄ケア/北廣和江
4. 精神科病棟における排便ケア/西村友希
5. WOC看護師の立場における排泄ケア/近石昌子
6. 理学療法士の立場における排泄ケア/大西安季
7. 在宅生活上での用具を切り口にした排泄ケア/高橋勝久,牧野美奈子
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