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月刊循環器CIRCULATION 1月号 |
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11年12月5日発売
A4変型判176頁 価格:本体¥2500+税
ISBNコード:978-4-287-83005-5
全ページカラー印刷
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企画編集/竹中 克 |
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日常臨床で心エコー法をどのように活用すべきか?
医学の進歩は目ざましく,診断と治療の両面において常に最先端の知識を身につけていることは不可能に近い.循環器診療においても状況は同じで,一例として,心エコー法が多方面にわたって診療に役立つことがわかっていても,自分で画像記録・解釈・診断まで完全にこなせる循環器医はそう多くはない.本特集の項目を一覧していただければ明らかであるが,外来や病室で遭遇する心雑音のある患者,心電図異常のある患者,胸痛を訴える患者,息切れを訴える患者,動脈硬化の程度を気になる患者,生まれつき心臓の異常を指摘されている患者などなど,心血管エコーが有用である場面は枚挙に特集いとまがない.一方で,心エコー装置はどんどん小型化し,2010 年には390 g の携帯型心エコー装置も誕生した.心エコー法は,もはや検査施設の中だけにとどまらずに,実際に診療にあたる臨床医が現場で聴診器代わりに大いに活用すべき時代となっている.もちろん,(携帯型)心エコー装置があれば聴診器が不要となるわけではないが,外来や病室で心エコー装置を自分で患者に使ってみていただきたい.そして,モニター上の心臓を患者さんにみせながら,解説してあげていただきたい.そうすれば,患者‐医師関係は今までと全く違ったものになる.
さて,「それでは!」と一念発起しても,守備範囲が広大な心エコー法を一から学んでいくことは,日々の忙しさ故に往々にして頓挫してしまうことが,残念ではあるが現実である.記録から解釈・診断までと欲張らずとも,せめて心エコー検査をどのような場合にオーダーし,どのような情報が得られるのかを知っておくだけでも大きな武器となる.本特集では,心エコーが役に立ついくつかの領域を選び出し,臨床上有益であるどのような情報がどうやって得られるかを平易に解説することが狙いで,対象は日常診療に忙しい先生である.この1 冊を通読され,一人でも多くの先生が人体に優しいエネルギーをうまく利用した心エコー検査の魅力にとりつかれ,日常診療において自ら使いはじめてみられることを期待して止まない.
企画編集:竹中 克
東京大学医学部附属病院 検査部 講師
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1.大動脈弁狭窄と心エコー図法/渡辺弘之 他
2.僧帽弁形成術と心エコー図法/那須雅孝 他
3.感染性心内膜炎と心エコー図法/高野真澄
4.左心耳血栓と心エコー図法/湯谷 剛
5.急性心筋梗塞と心エコー図法/岩倉克臣
6.労作性狭心症と負荷心エコー図法/平野 豊
7.労作性狭心症と安静時心エコー図法/上松正朗
8.左室容積と心エコー図法/戸出浩之
9.左室EFが保たれた心不全と心エコー図法/石津智子
10.心臓再同期療法と心エコー図法/有田武史
11.肺動脈圧推定と心エコー図法/坂田好美
12.肺塞栓と心血管エコー図法/水上尚子
13.卵円孔開存と心エコー図法/泉 知里
14.修正大血管転位と心エコー図法/富松宏文
15.経食道心エコー図はいつオーダーするか?/宇野漢成 他
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