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循環器ナーシング 2016年11月号 |
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2016年10月31日発売
A4変型判 価格:本体 2,000円+税 ISBNコード:978-4-287-86063-2
全ページカラー印刷
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特集●ケーススタディで理解する!心リハの患者教育
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企画編集/池亀俊美
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画像をクリックするとサンプルをPDFでご覧いただけます |
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心臓リハビリテーション(以下,心リハ)とは,①医学的な評価,②運動処方,③冠危険因子の是正,④教育およびカウンセリングからなる,長期にわたる包括的なプログラムと定義されています(米国公衆衛生局,1995年)。心リハの意義は医学的ならびに医療経済的にも大きく,多くの心血管疾患患者の予後およびQOLを改善することが知られています。このような背景のもと,心臓リハビリテーションにおける患者教育の果たす役割は大きく,その担い手となるのが,日常生活の援助,療養上の世話を行う看護師だと考えます。
一方,私たち看護師は,心臓リハビリテーションにおける患者教育の重要性は理解していながら,実践することの難しさも感じているのが現状ではないでしょうか? 実際,同僚,先輩,医師をはじめ他職種が,患者や家族にどのようにかかわっているのか,現場でもわかりづらいと思われます。そのような,患者教育のツボのようなものを,基礎的知識に加え,ケーススタディを通して,より理解できるよう,特集を組みました。
また,心臓リハビリテーションは,運動療法のみを行っていれば事足りるわけではありません。心臓リハビリテーションは食事指導,禁煙指導などライルスタイル全般を含めた包括的リハビリテーションを目指すものであり,そのためには医療専門職の連携,協働作業,つまりチーム医療が必要です。チームが円滑に機能するためには,心臓リハビリテーションに関する共通認識と知識・技術と,用語の共有化,定期的なカンファレンスやミーティングが求められます。このような背景のもと,2000年に誕生した制度が心臓リハビリテーション指導士です。今回の執筆者には,この心臓リハビリテーション指導士の資格を生かし,現場で実践されている医師,臨床心理士,看護師の方をお願いしました。読者の皆さんがリアルワールドを実感できるはずです。
そして事例を読み進め,ご自身が実践しているケアを振り返ることから,心臓リハビリテーションの患者教育の第一歩が始まると思います。
最後に,看護師が,日々のケアから,患者の生涯にわたるかかわりを含め,急性期,回復期,維持期における心臓リハビリテーションの実践者,推進者になってもらうことを期待します。
池亀俊美
(学校法人 聖路加国際大学 聖路加国際病院 看護管理室/QIセンター)
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特集
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1.
2.
3.
事例1.
事例2.
事例3.
事例4.
事例5.
事例6. |
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心臓リハビリテーションとは/木庭新治
心臓リハビリテーションにおける患者教育とは/畦地 萌
心臓リハビリテーションにおける患者教育〜心理面から〜/長谷川恵美子
心臓リハビリテーションにおける患者教育:心筋梗塞の場合/鶴田かおり
心臓リハビリテーションにおける患者教育:心臓血管外科手術の場合/横山さち
心臓リハビリテーションにおける患者教育:外来通院中の場合/鷲田幸一
心臓リハビリテーションにおける患者教育:維持期心臓リハビリテーションの場合/森下好美
心臓リハビリテーションにおける患者教育:デバイス植込み術の場合/横山さち
心臓リハビリテーションにおける患者教育:心臓移植後の場合/小西治美
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連載
◆循環器ナースのためのカテーテル講座〜指導する側・される側Win/Winカテ室看護〜/澤海綾子
第2回 被ばくについて学ぼう!
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