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| 慶應循環器内科カンファレンス |
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| 監修：福田恵一（慶應義塾大学医学部 循環器内科 教授） |
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2014年3月15日発売
B5判●カラー口絵8頁＋本文240頁●本文2色刷
価格：本体6,000円＋税
ISBNコード：978-4-287-11112-3 |
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| 画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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大学病院循環器内科のカンファレンスを追体験して，めざせ臨床能力アップ！
慶應義塾大学病院の循環器内科で週1回・早朝に開催されている50分間のカンファレンス（症例検討会）をもとに構成した雑誌連載の書籍化。common diseaseをはじめ，大学病院ならではのまれな症例まで，カンファレンスで実際に取り上げられた多数の症例の中から，若手医師の学習・教育に役立つ症例を厳選して収録。もっと対応できる疾患の幅を広げたい，もっと多数の症例を経験したい内科/循環器内科の臨床研修医におすすめの一冊。
◎雑誌「レジデント」にて好評連載中の同名連載，待望の書籍化
◎慶應義塾大学病院 循環器内科のカンファレンスで実際に取り上げられた症例の中から選りすぐって紹介
◎大学の症例検討会の様子を臨場感溢れる記述により忠実に再現
◎豊富な臨床データ・写真・イラストにより，内容を補足しながらわかりやすく解説，カラー口絵も充実
◎それぞれの病院でカバーしきれない領域の症例の診かたも学べる
◎連載としては未掲載の貴重な症例のなかから書籍のために新たに4症例追加
◎全国の大学病院，市中病院で内科あるいは循環器内科の臨床研修をしている医師におすすめ
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【序文】福田恵一
初期臨床研修制度が始まって以来，大学病院で研修を行う研修医の比率が減り，市中病院で研修をする医師の比率がやや高くなったといわれている。また，地方の大学病院では医師確保が困難になり，相対的に医師1人あたりの仕事が増え，研究（基礎，臨床）やカンファレンスに割く時間もないほど多忙であるとも聞いている。この制度の是非は別として，日本の将来の医療を考えた場合，若手医師をどのような内科医，循環器医に育成していくかは重要な問題である。市中病院において急性心筋梗塞や急性心不全などのコモンな病気を数多く診て腕を上げるのももちろん重要であるが，まれな疾患を診てもすぐに診断をつけることができ，仮にみずからは治療に手を出せなくとも誰に相談すれば問題が解決できるかを知ることはきわめて重要なことと考えられる。
私は若手医師の教育を考えた場合，大学病院がさまざまな領域の専門医を育成し，しっかりとした教育体制のもと，数年間を大学病院で過ごせばいかなる疾患にも対応できるような人材に育て上げることが重要であると考えている。そして，大学病院と市中の第一線の病院をローテート研修して往来することにより，これらが可能になると考えている。また，そのためにはカンファレンスを充実させるとともに，学内外の講演会で優れた講演を常に聴かせつづけることが必要であろう。
本書は，慶應義塾大学病院の循環器内科で毎週木曜日朝7時45分から50分間開催されているカンファレンス（症例検討会）を録音し，テープ起こししたものをベースに構成したものである。全国の大学病院，市中病院で内科あるいは循環器内科の臨床研修をしている医師に本書を読んでもらい，こういう疾患にはどのようにアプローチすればよいのか，今までは気がつかなかったがこういう症例もいたのだなどと，それぞれの病院でカバーしきれていない領域の症例の診かたも学んでいただければ幸甚である。事前の打ち合わせはないため，予想外の発言も飛び出すが，大学病院における症例検討会がどのように行われているかを，若手医師に臨場感を持って理解していただければ幸いである。
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【目次】
序文
本書に頻出する略語一覧
第1章 失神を起こした心房粗動の一例
第2章 3次元マッピングの威力
第3章 心室期外収縮のカテーテルアブレーションを考える
第4章 動悸を主訴に来院したBrugada症候群
第5章 ヘパリン起因性血小板減少症が疑われた急性冠症候群の一例
第6章 瞬時の判断が必要な症例
第7章 左冠動脈主幹部を含む3枝病変の治療
第8章 心室頻拍を合併した，STEMI再発例に対する治療
第9章 症状を伴う高齢の大動脈弁狭窄症の一例
第10章 急性心筋梗塞に合併した急性僧帽弁逆流によりショックをきたした一例
第11章 心室中部閉塞性肥大型心筋症に心尖部瘤を伴った症例
第12章 S状結腸癌術前の周術期管理目的で紹介となった低左心機能症例
第13章 ある失神症例にまつわる4つのポイント
第14章 化学放射線療法施行後，胸水貯留を呈した症例
第15章 動脈管開存症の一例
第16章 高齢者の心房中隔欠損症
第17章 僧帽弁輪石灰化が原因と考えられた心原性塞栓症の一例
第18章 day surgery後の心肺停止
第19章 肺高血圧症の基礎から応用まで〜遺伝性出血性毛細血管拡張症から学ぶ〜
第20章 難病に伴い若年からの虚血性心筋症患者でみられたwide QRS頻脈〜日々の臨床のなかでの考え方〜
索引 |
