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続・患者さんとの接し方 |
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星野達夫 著 |
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四六判/192頁/本文2色刷
定価:2,420円(本体2,200円+税) 2023年10月20日発行
ISBNコード:978-4-287-11126-0 |
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医療用コンピューター、医療AIの登場で様変わりする臨床の場。
医師の仕事もやがてとって代わられるのだろうか?
人間の医師にしかできないこととは何か?
患者さんのこころに寄り添い、そのことばに耳を傾け、
「やさしさ」と「ユーモア」に富むことばかけを実践する著者が
“患者さんとのよい接し方”を考察する1冊。
【本書の特徴】
◎CASEとその解説の2部構成
◎CASEの問題点や対応のポイントを明快に解説
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【はじめに】星野達夫
医師がよい診療をするためには十分な知識と経験が不可欠であることは言うまでもありません。しかし患者さんとの接し方がよくないと、この2つは生かされません。コンピューターやAIが臨床の場に登場して以来、臨床の場の風景はすっかり変わりました。彼らの進歩は速く、その高い能力は医師の職を奪うような勢いです。しかし、そうなればなるほど、機械にはできない、温かい血の流れている人間にしかできない患者さんとの接し方、が求められているように思われます。
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それではどのように患者さんと接するのがいいか。私はこれをテーマに2008年8月より、若いドクター向けの月刊誌「月刊レジデント」に拙文を連載しました。そして、この中から28編を単行本にまとめ『患者さんとの接し方』として2013年4月に上梓させていただきました。
そしてこのたび、その後書き続けたものから続編『続・患者さんとの接し方』が出ることとなりました。私の希望をかなえてくださいました株式会社 医学出版 村越勝弘社長、終始ご指導いただきました編集部 月岡春奈様に心から御礼申し上げます。拙著が本書をお読みの皆様の診療に少しでもお役に立つことがあれば著者としてこれに過ぎる喜びはありません。
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目次
はじめに
第1章 コンピューター、人工知能万能時代、患者さんとのよい接し方は?
01 まぶたの腫れ ―20年後に消える職業
02 コンピューター時代の医師 ―TAVIを勧められた患者さん
03 治療方針の決定と診療用コンピューター ―レスピレーターに装着すべきか否か
04 しあわせと診療用コンピューター
05 コンピューター時代の医療 ―パソコンで自分の病気を正しく診断したOLの話
06 これからの医療の100年 ―skilled and caring
07 医療コンピューターについて考える ―非言語的メッセージのちから
08 人工知能時代の医師
09 患者さんとの接し方と診療用コンピューターソフト ―海外のテレビドラマより
10 病歴聴取とコンピューター ―MENSURA ZOILI
第2章 患者さんとのよい接し方に必要なものは「やさしさ」と「ユーモア」
01 質問されやすい医師
02 あなたの得意種目は? ―「今日は休診日ですよ」
03 声をかけたドクター ―医師が患者家族になったとき
04 医師患者関係とユーモア ―ユーモアはよい医師患者関係をつくる
05 笑いの効用 ―心電図異常を指摘された患者さん
06 パーキンソン病とゴルフ ―患者さんのユーモア
第3章 こころくばりがとくに必要なケース
01 女性患者さんの羞恥心
02 女性患者さんの診察
03 視力障害のある女性の話 ―ヘルパーさんに教えられたこと
04 難聴の人との接し方
05 認知症患者さんとの接し方 ―患者さんの中に居るもうひとりの本人
06 認知症患者さんとの接し方(その2)
07 認知症患者さんの記憶力と創造力 ―「君の名は」と「佐渡おけさ」
第4章 日本人の場合とはちがったむずかしさ
01 アリくんの笑顔 ―よい聞き手がよい医師患者関係を生む
02 アハメド氏の奥さん ―外国人患者さんの診療のむずかしさ
03 ワオ、サンキュー ドクター ―患者さんは医師に言いたいことや聞きたいことがたくさんある
第5章 医師の心構え
01 新妻の一喝「手を止めて、話す人の顔を見なさい」―患者さんの気持ちがわかる医師のDNA
02 よい臨床医とは ―白衣式で贈られたことば
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