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月刊糖尿病 11年4月号
月刊糖尿病4月号 SOLD OUT

2011年2月22日発売
A4変型判/136頁
価格:本体2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82023-0
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特集糖尿病と遺伝子

企画編集/南條輝志男
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目次 特集 特集 連載
 一般の2型糖尿病は,遺伝因子に過食や運動不足といった環境因子が加わることで発症する多因子疾患である.遺伝因子自体もひとつひとつは発症リスクをわずかに増加させるにすぎない変化が複数個組み合わさっている場合がほとんどで,その意味では多遺伝子疾患であるともいえる.一方,頻度はさほど多くはないものの,家族歴から単一の遺伝子異常が原因と考えられる場合もある.さらに,1型糖尿病の発症や糖尿病の合併症の発症にも遺伝因子が関係すると考えられている.
 2003年にヒトゲノムプロジェクトが完了し,30億塩基対からなるゲノムの全体像が明らかとなり,さらには遺伝子チップや次世代シークエンサーといった新しい技術の開発と相まって,疾患遺伝子研究は急速に進歩している.糖尿病学の領域でも例外ではなく,関連する原因遺伝子が次々と明らかになりつつある.
 そこで本特集では,糖尿病の遺伝因子研究を精力的に行っておられる専門の先生方に最新の知見に関して執筆をお願いした.いずれも読みごたえのある力作ぞろいであり,本特集を読んでいただくことで糖尿病の遺伝子研究に関する最新の情報がご理解いただけると考える.
南條輝志男
(和歌山県立医科大学 名誉教授)
[特集]糖尿病と遺伝子
特集にあたって ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 南條輝志男
1. インスリン遺伝子異常 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 西 理宏
2. インスリン受容体遺伝子異常 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 小田原雅人
3. アミリン遺伝子異常 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 三家登喜夫
4. ミトコンドリア遺伝子異常 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 鈴木 進
5. MODY ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 古田浩人
6. Wolfram症候群 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 谷澤幸生
7. 新生児糖尿病 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 稲垣暢也
8. 肥満・メタボリックシンドロームの遺伝因子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 原 一雄
9. ゲノムワイド関連解析により明らかとなった2型糖尿病の遺伝因子 ‥‥‥‥‥‥‥ 安田和基
10. 罹患同胞対解析により明らかにされた2型糖尿病感受性遺伝子KCNJ15 ‥‥‥‥‥‥‥ 岩崎直子
11. 1型糖尿病の遺伝因子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 池上博司
12. 糖尿病性腎症の遺伝因子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 前田士郎
13. 大血管症の遺伝因子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山崎義光
14. 遺伝子研究・診断・治療の倫理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 福嶋義光
[連載]
◆糖尿病に合併する感染症 :企画 永淵正法
(第20回)尿路感染症:膀胱炎,腎盂腎炎 ‥‥‥‥‥‥ 森田恵美子,庄 武彦,浜砂良一,松本哲朗