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月刊糖尿病 13年5月号
月刊糖尿病2015年6月号 SOLD OUT

2015年5月20日発売
A4変型判/96頁
価格:本体2,700円+税
ISBNコード:978-4-287-82072-8
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特集●2型糖尿病の新しい治療戦略:新規糖尿病治療薬をどう活用する?

企画編集/寺内康夫(横浜市立大学大学院 医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学 教授)
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 近年,2型糖尿病治療薬が次々と登場し,治療戦略は急速に変化しつつある.Na/グルコース共役輸送担体(SGLT)2阻害薬は新しい作用機序による経口糖尿病治療薬であり,2014年4月から日本でも使用可能となった.また,2011年以降日本でも使用可能となったGLP-1受容体作動薬は,その有効性は理解されていても,実際日本ではそれほど使われていない.2014年の米国糖尿病学会,欧州糖尿病学会では,これら2つの薬剤に関するセッションが盛りだくさんであった.そこで本号では,新規糖尿病治療薬の活用について最新の知見を紹介したい.
 これまでの2型糖尿病治療では,血糖を正常化させる機構として,主にインスリンおよびその標的臓器に焦点があてられてきたが,SGLT2阻害薬はグルコース恒常性の一端を担う腎臓に注目し,余剰な血糖を尿糖として体外に排出させるという新たな発想に基づくものである.本号では,有効性,注意すべき有害事象,適した患者像,適さない患者像,治療の組み立てについて考えたい.
 インクレチン関連薬であるDPP-4阻害薬は日本の糖尿病臨床において広く使われ,その長期的な有効性や安全性に対する期待が集まっている一方,GLP-1受容体作動薬の糖尿病治療における戦略的位置づけは今ひとつ定まっていない.最近,リラグルチドの効能・効果が「2型糖尿病」となり,併用の幅が広がった.また,臨床試験中の週1回製剤も複数存在する.本号では,SGLT2阻害薬と同様,有効性,注意すべき有害事象,適した患者像,適さない患者像,治療の組み立てについて考えたい.
 本号で特集を組む2つの薬剤は,適した患者のストライクゾーンが広いわけではないが,そのゾーンに入っている患者に対しては,従来の治療薬では達成できなかったことを期待することもできる.益々糖尿病治療が奥深いものになっていく.
寺内康夫
(横浜市立大学大学院 医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学 教授)
Ⅰ.SGLT2阻害薬の糖尿病治療における戦略的位置づけ
1.有効性/神子一成・寺内康夫
2.注意すべき有害事象/羽田勝計
3.適した患者像,適さない患者像/小畑淳史・加来浩平
4.治療の組み立て:経口血糖降下薬との併用/朴木久恵・薄井 勲・戸邉一之
5.治療の組み立て:インスリン製剤との併用/三好秀明

Ⅱ.GLP-1受容体作動薬の糖尿病治療における戦略的位置づけ
1.有効性/田中大祐・稲垣暢也
2.注意すべき有害事象/菅沼由美・山田祐一郎
3.適した患者像,適さない患者像/宮川潤一郎・勝野朋幸・難波光義
4.治療の組み立て:経口血糖降下薬との併用/渡部ちづる・森 保道
5.治療の組み立て:基礎インスリン製剤との併用/神谷英紀・中村二郎

訂正文

 『月刊糖尿病』2015年第7巻第6号(2015年5月20日発売)において,以下の箇所に誤りがありましたので,お詫びして訂正いたします。


本誌)p69 図1「GLP-1受容体作動薬の構造(文献4改変)」内,D:リラグルチド

(誤)
(正)





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 読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますとともに,訂正させていただきます。