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月刊糖尿病 13年5月号
月刊糖尿病2016年3月号

2016年2月22日発売
A4変型判/96頁
価格:本体2,700円+税
ISBNコード:978-4-287-82081-0
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特集●カーボカウントの実際とその功罪

企画編集/幣 憲一郎
(京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部 副部長)
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 2013年国民健康・栄養調査(厚生労働省)の結果によると,糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる者)の割合は,男性16.2 %,女性9.2 %と,前回調査に比べても糖尿病有病者は増加傾向にあり,患者の高齢化,合併症の問題など非常に多くの医療費が糖尿病に対し費やされている現状がある.
 一方,良好な血糖コントロールを維持し,血圧値や血清総コレステロール値などを適正に管理すれば,腎臓病や網膜症,動脈硬化が引き起こす糖尿病合併症を予防できることもわかっている.近年,日本でも超速効型インスリンやインスリンポンプ療法の普及により,血糖管理に着目した新しい食事療法「カーボカウント」が注目され重要性が高まっているが,種々の実践方法が提案され混乱しているのも事実である.
 「カーボカウント」とは,ご存知のように食物の中で最も急激な血糖変動をきたすのが炭水化物であるという事実から食事中の炭水化物量を計算して糖尿病の血糖管理に利用するものであるが,毎食の炭水化物量を把握し,量を一定にする「基礎カーボカウント」と,炭水化物の摂取量に合わせて注射するインスリン量を調節する「応用カーボカウント」がある.また,「カーボカウント」は1型糖尿病患者でも2型糖尿病患者においても利用可能な方法であること,1型糖尿病の大規模な合併症調査であるThe Diabetes Control and Complications Trial(DCCT)の食事療法として実績があることから,欧米では一般的に利用されているものであるが,主食などの炭水化物をまったく摂らない「糖質制限」とはまったく異なることに注意が必要である.
 本特集では,カーボカウント法の実践に取り組んでおられる先生方に,専門家のお立場で「カーボカウントの実際とその功罪」という視点で基本から応用までを解説いただいた.本特集により,糖尿病患者の食事療法のひとつとしての「カーボカウント法」の理解と導入が進むこと,糖尿病患者への診療に自信をもって取り組んでいただけることを願っている.
幣 憲一郎
(京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部 副部長)
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カーボカウントの基本と理論/広瀬正和・川村智行
カーボカウントに必要(有用)となる機器類の話題/黒田暁生
1型糖尿病患者へのカーボカウント導入時の注意点/阿比留教生
2型糖尿病患者へのカーボカウント導入時の注意点/山本浩司
カーボカウントと低炭水化物食の治療視点での連携/山田 悟
カーボカウントと連携した今後の糖尿病患者教育について/坂根直樹
1型糖尿病患者へのカーボカウントを用いた栄養指導のポイント/柴崎千絵里・土田由紀子・三浦順之助
2型糖尿病患者へのカーボカウントを用いた栄養指導のポイント/幣 憲一郎
食品交換表とカーボカウントの連携/桑原未季・川手由香・池田芙美・服部武志・福井道明
栄養学的視点からカーボカウントを考える/川﨑英二