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月刊糖尿病 17年12月号
月刊糖尿病2018年9月号

A4変型判/96頁
価格:本体3,200円+税
ISBNコード:978-4-287-82108-4

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特集●糖尿病足病変Up to date〜下肢救済・再発予防編〜

企画編集/菊池 守
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 糖尿病足病変を診察していると,外来管理可能な軽症例から血行再建や感染管理を含めた下肢救済治療が必要な重症例まで,さまざまな症例が飛び込んできます.これまで下肢救済治療においては全身の評価と治療までチームで取り組まなければならない(multidisciplinary team approach)ことが強調されてきましたが,糖尿病足病変には血行障害や神経障害,足の変形などさまざまな要素が複雑に絡みあっており,一度下肢救済すればその治療が終わるわけではありません.いったん治癒した後も,再発を予防し続けるためのスタッフの不断の努力ならびに患者さんの理解と協力が必要になります.
 そのため「下肢救済・再発予防編」では下肢救済の最前線を紹介するとともに,とくに再発予防に必要な内容を取り上げました.再発を予防するためにはさまざまな取り組みが必要ですが,外来でのケアや免荷方法,歩行指導,フットウェアの選択などは,医師だけでなく多職種の連携が必須となります.さらに本特集では,神経障害を伴う糖尿病足病変が最も進行した状態であるシャルコー足や糖尿病足病変の最も積極的な再発予防である外科的免荷についても取り上げさせていただきました.また,地域包括ケアの構築が叫ばれるなか今後は糖尿病足病変においても在宅で管理していく必要性も高まってくるでしょう.
 チーム医療で再発予防し続けるためには,それぞれの職種に丸投げするのではなく,チーム全員がそれぞれの意図と役割を理解したうえで連携して診療できるようにならなければなりません.今回の特集では,糖尿病内科外来で足病変を見つけてから「どの科,どの職種とどのように連携し,どのようにこの患者にかかわっていけば足を救い続けることができるのか?」の答えを見つけていただきたいと思います.


菊池 守
(下北沢病院 院長)



1. 糖尿病足病変患者の末梢動脈疾患に対する診断と治療/長崎和仁
2. 糖尿病足感染・下肢救済における感染のコントロール〜「とりあえず抗生剤」入れてませんか?〜/
 青島朋裕
3. 糖尿病足感染の形成外科的管理と創傷治療/藤井美樹・寺師浩人
4. 糖尿病足病変における予防的手術/菊池恭太
5. シャルコー足に対する保存的治療と外科的治療/早稲田明生
6. 下肢救済後の歩行へのかかわり〜創傷再発予防と身体および活動の再構築〜/ 大塚未来子
7. 潰瘍治療のための装具療法,再発予防のための義肢・装具療法/上口茂徳
8. 糖尿病足潰瘍治療におけるフェルト・プラスタゾートを用いた免荷治療/
 岡本貢一・猪熊美保・尾嶋真実・河辺信秀
9. 糖尿病内科医としての再発予防/富田益臣
10.いかに糖尿病患者のセルフケアへのモチベーションを維持するか/石井 均
11.在宅におけるフットケア〜在宅でのフットケアのニーズ〜/木下幹雄
12.看護の立場からみた創傷ケアと再発予防/西出 薫